今週の一筆
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10月12日の放送

株価の下落 ホワイトハウス対FRBの戦い!

自民党 中山泰秀 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、衆議院外務委員長の中山泰秀さん。まもなく始まる臨時国会で交代となるが、外務委員長としての一番の思い出は、やはり米朝首脳会談だという。

 「20世紀の冷戦構造が唯一残っている北東アジア情勢が、これで大きく動き始めたのは非常に大きな事だと思っています」

 トルコで開かれた「ユーラシア国会議会議長会議」に大島衆議院議長の代理として出席、昨日(10月11日)帰ってきたという。

 「ロシア・トルコ・韓国が持ち回りでやっているんですが、私の関心は、●マルチ外交に関心を持たなくなったアメリカのプレゼンス、それに、●韓国のスタンス。アメリカにいい顔をしている反面、ロシアにはアメリカとは全く違ったことを言っているのでは、と。案の定、対北朝鮮で『国連制裁決議を遵守する』という文言を入れようとしたら、韓国側はかたくなに拒否しました」

 ポンペオ米国務長官の再度の訪朝で少し前に進んだ? 「国務長官がティラーソン氏からCIA長官だったポンペオ氏にかわった、というのはCIA情報をきちんと評価した上でのこと。ソン・キム駐フィリピン大使を今回の北朝鮮との交渉に当てたのも同じ。トランプ大統領はしっかり考えた上でやっている。CVID《完全かつ検証可能で不可逆的な(核)解体》はどこへ行った、とメディアは懐疑的だが、今回の専門家による査察受け入れは北朝鮮の方から言ってきたものだから進んでいます」

 中間選挙目当てでトランプ大統領は北朝鮮問題解決に熱心だとも言われているが? 「いや、僕は、米朝交渉は実は中国相手の外交だと思っています。米中貿易戦争だってトランプ大統領の本当のメッセージは『金正恩さん。貴方には中国・ロシアが後ろについているが、その人たちと話す必要はない。オレの目を見て話せ!』と言っていると思うんです。だから再度の米朝会談は中間選挙後になりましたよね。冷戦時と同じく、半島の覇権をアメリカが握るのか、それとも中国、あるいは中国・ロシアの共同体が握るのか、今、その戦いをやっているわけですよ」

 米中といえば、今回、株が大幅下落したのは米中の貿易戦争・関税のかけ合いが原因と言われているが? 「それもあるでしょうが、僕はむしろ内政、ホワイトハウスとFRBの戦いと思っています。米中の関税のかけ合いで、一時はこういう状況になるというのはトランプ大統領はよくわかっています。彼は、いろいろ言われていますが、ウォートン・スクールという経済エリート校の出身。人脈も豊富。対中関税をやるぞ、やるぞと言い続けてから実行。その間に市場に準備をさせていた。それが、FRBが相次ぐ利上げで市場が混乱。だからトランプ大統領が怒ったわけです。ま、ファンダメンタルがアメリカはいいですから、そのうちどこかでFRBとは手打ちをすると思います」

 拉致問題、お父様(中山正暉元建設相)に続いて取り組んでいらっしゃるが、今度こそは解決? 「時間との戦いですから。『最終的には金正恩氏と自分が向かい合う!』という安倍総理の言葉には期待が持てます。ただ、『拉致・核・ミサイル』が片付いてからです。韓国のように前のめりに、というわけにはいきません。日米でいかに北朝鮮の心をほぐしていくかも大切ですね」

 日米貿易交渉、TAGだ、いやFTAだ、と問題になっていますが? 「確かにこれは臨時国会の外務委員会等で問題になるでしょうが、でも私は、自動車関税は先送り、農業はTPPの水準でという結論は良くやったと思っています。今後きちんとこの線で対応してほしいですね」

 安倍外交、このままでいい? 「もちろんですとも! でも、若い方たちには20世紀の冷戦構造の意味を知って、外交を考えてもらいたいですね」

 次は国対や党の広報で汗をかくという中山さんが見せてくれたのが新しい名刺。「これ、ライメックス(LIMEX)といって石灰岩と植物性の油でできているんです。プラスチックごみ、特にストローが問題になっていますけど、紙で作れば5倍の値段がかかり、しかも水漏れしないようにコーティングしたら同じ事。でもこの材料だったら同じ値段でできるんです。カラー化や透明化も研究中で、将来はペットボトルもこれでとか、プラスチック製品を全部これに変えたいですね。しかもこれは日本オリジナルなんですよ! この名刺は10月1日から使い始め、トルコでも配ってきました!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:10月12日(金)23:00/10月13日(土)9:30/10月14日(日)0:30