今週の一筆
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11月11日の放送

「まさか」のトランプ候補勝利、日本に与える影響は大!

民進党 福山哲郎 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、民進党幹事長代理の福山哲郎さん。収録日が米大統領選でのトランプ勝利の翌日だったので、まずはその話から。

 「やっぱり衝撃的でしたね。EUからの英国離脱に続いての『まさか』でした。でも、心配がいくつもあります。▽まず金融問題。FRBは来月にも利上げ、と言われてましたけど、トランプさんは反対。先送りになったら円高になって日本経済にとって打撃になります。▽二つ目は防衛問題。防衛費をもっと日本は負担しろ、と選挙中ずっとトランプさんは言ってました。沖縄問題もどうなるか、全く見えない状態です。オバマさんはリバランス政策、中東だけでなく、アジア重視を主張していたが、そうなると尖閣・南シナ海問題、日本の安保政策をどうするか、大きな影響が出てくるだろうと思います。▽そして難しいのは、人事がどうなるか全く判らないこと。政治経験が全く無いわけですから、誰がどのポジションにつくのか全く判らない。共和党主流とは人脈があっても、共和党主流とトランプさんは選挙中離れてしまっています。そこから閣僚に誰が入るのか不明ですから、どこと交渉すればいいのか判らない状況です」

 「そしてTPP。安倍政権はオバマ政権のうちに米は議会で批准をなんとかとれるのではないか、と期待していたかもしれないが、もう共和党院内総務がやらないと否定している。その中で日本政府はTPP法案を今日(11月10日)、衆議院を通過させようとしている。おかしくありませんか? トランプさんから『オレが大統領選最中にあれだけに言っていたのに、日本はオレをどう見てるんだ?』と思われかねない。それに米が批准しなければTPPは発効しないんですから、無理して通す必要はないんじゃないですか? それから補正予算で、もうTPP対策費を二度も通している。このことも予算委員会でしっかり議論しなくては」

 福山さんがずっと関わってきた気候温暖化問題、トランプさんは反対を広言。日本はパリ協定の批准が遅れ、今回のCOP22はオブザーバーとしてしか参加できなくなった。

 「オバマさんが議会承認は必要ない、という方式をとり、中国・インドともに早々と批准してしまったためにパリ協定が発効してしまった。日本は来年になるだろうと思っていて、批准法案を出していなかった。やっと先日批准しましたけど間に合わず、オブザーバー参加になってしまいました。今回は全途上国も入って新しい枠組みを作るわけですから、ルールを決める際の力学が変わっているので、そこに参画できないのは大きな失点です。私個人としても環境委員長として今回の議論のスタートに立ち会っただけに残念です。一方、アメリカですが、トランプさんがパリ協定には反対しています。3年間は抜けられませんが、その後、離脱を選ぶのかどうか。2018年に目標設定を新しくすることも決まっていますが、トランプさんは反対するかもしれませんね。これも注目しています」

 核兵器禁止条約に日本は反対したが? 「NPT軍縮会議に私も政府代表として出ていたものですから、残念です。この条約は単に、非人道的な核兵器をどう無くしていくか国際的な会議を立ち上げましょう、と言うだけの簡単なもので、一昨年あたりから準備を始めていましたが、今回、非核保有国圧倒的多数で採択されました。日本は、広島にオバマ大統領がいらしたことを契機に、各国の首脳に是非一度ヒロシマ、ナガサキに来てくださいと活動していた。一方、日本は安全保障上アメリカの核の傘に守られている、という苦しい立場です。だからせめて棄権をしてください、と私、国会でも申し上げた。それがアメリカに言われたのか、反対に回った。国際社会からは『結局は核保有国につくのよね!』と言われてしまっている」

 今後の国会ではTPPだけでなく、年金問題、南スーダンPKOの駆けつけ警護問題、それから法案は出ないだろうが過労死などを含む働き方問題など、まだまだ議論すべき問題がたくさんあるという福山さん。「蓮舫代表体制もやっと落ち着いてきたので、まずは国会からはじめてひとつひとつ、野党共闘を進めていきます。連合をとるか、共産をとるかですか? 二者択一では無い、と共産党にも抗議をしましたよ!」

 時間があったら? と聞いたら「『書』。“五十の手習い”です。本格的に京都の先生について、お手本を書いてもらって、それを時間がありませんので、真夜中に何枚も何枚も書くんです。そしてまた先生にみてもらって新しいお手本を書いてもらって、また書く。でも書いているときは集中しているせいか、そのあと良く眠れます。気分転換にもなるのかな?」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:11月11日(金)23:00/11月12日(土)9:30/11月13日(日)0:30