今週の一筆
【画像】
【画像】

06月17日の放送

崎・崎モデルはウイン・ウイン 宮崎の木材を川崎で消費!

川崎市 福田紀彦 市長

対談を終えて

 参院選を前に永田町周辺は開店休業状態。そこで2回にわたって、地域で活躍している元気な首長さんをお迎えした。1回目のゲストは、神奈川県川崎市長の福田紀彦さん。松沢成文参院議員の秘書から県議7年を経て、2013年に市長初当選。

 「川崎フロンターレが今、Jリーグの首位を走っていて、創設20年目にして初タイトルかもしれないということで、力が入ります!」と、マスコットのふろん太くんと一緒に登場。まずはユニークな「崎−崎モデル」の話から聞いた。

 「川崎市の崎と宮崎県の崎なんです。今、地方創生が言われていますが、私は中央にお金を集めて地方に分配するというシステムは、いつまで持続可能なんだろうか、と思うんです。都市と地方でマーケットを作り、雇用を生んでいかないと地方創生は続かない。宮崎県は日本一の杉の産地。そして、杉は柔らかいのでこれをどう木材として使うか、非常に先進的な研究がなされている。一方、川崎市は市内の総生産は約5兆円。国のGDPの1%です。しかし、そのうち、農林水産業は0.1%、林業単体では0%なんです。一般的なイメージでも川崎市は工業都市でしょう? ところが、木材利用の第一人者の宮崎県の木材技術センター所長が川崎市在住でいらして、『宮崎県はすごいですよ』とおっしゃって、そこからこの連携が始まったんです。川崎市は人口148万人、まだ増え続けている。新しい建物、建て替え需要等々、公共でも民間でも国産木材のマーケットがあるじゃないか。お互いウインウインで新しい価値を作ろう!って。宮崎に事業者を引き連れて何度も通いました。例えば移設庁舎の市長応接室。杉ではないのですが、『しおじ』という樹齢300年くらいの木材で、川崎市の家具マイスターに椅子や机を作ってもらった。住宅や建造物などコストが高いと言われますが、実は軽いので地盤改良費が安いとか、実際に事業者の方に見ていただいて外材との競争に耐えると実感していただきました。木育もありますしね。『木造りの保育園って良いね』ってこれも体験していただきました。今までの思い込みをすててもらって、この事業、成功させたいですね!」

 もうひとつ力を入れているのが、横浜市との待機児童対策の連携。横浜市との市境に住んでいる福田さん、同じマンションのお母さんが保育園に入れないからという理由だけで、800メートルほど離れた横浜市青葉区に引っ越してしまったのを見て、これはばかげている、と林横浜市長に呼びかけて、●市境の保育所の共同利用 ●保育施設の相互利用 ●保育士の確保といった対策協定を締結してしまったという。

 「それぞれの自治体が、それぞれの市民のために待機児童対策をやるものだ、と思い込んでいたけれど、それはおかしくないですか? 別の自治体でも、お互いにお金を出し合って便利な場所に保育園を作り、両方で利用する。保育士も両方で確保する。それがダメという法律はないのに、これまで思い込みでトライしてこなかった。この試みは総理の『地方制度調査会』でもぜひやってくれと言われ、実際に千葉市でも始めたんだそうです。既存のシステムでもできることはたくさんある。それでもダメなら法律を変えてもらうよう働きかければいいんです。横浜市も川崎市も一時はワースト1だったんですけれど、横浜氏は一足早く平成25年に待機児童ゼロにしましたし、川崎市も平成27年にゼロにしました。子どもを大切にする国にしなければ!」

 ヘイトスピーチをやりそうな団体に対して全国で初めて公園使用を不可とした福田川崎市長、「表現の自由とのかねあいで苦渋の決断でした。でも、国がヘイトスピーチを認めないと決断してくれたのに背中を押されました。」とのこと。

 趣味は? と聞いたら「料理! ボーイスカウト以来、人に作って食べさせるのが好きなんです。結婚するとき、家にいるときは必ず作るって家内と約束しましてね。ずっと作ってますよ! 昨夜は餃子を作りました!」

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:6月17日(金)23:00/6月18日(土)9:30/6月19日(日)0:30