今週の一筆
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03月18日の放送

難民問題、日本も真剣に向き合わねば!

公明党 遠山清彦 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、公明党国際局長で平和学博士の遠山清彦さん。まず、平和とは反対方向に向かっている中東情勢と難民問題について聞いた。

 「『平和』の反対は普通『戦争』と言うが、実は『暴力』で、環境破壊とか人種差別とかもその概念に当てはまる。その『暴力』をどう無くしていくかが平和学。ちょうど湾岸戦争とか自衛隊初の海外派遣のPKO法案審議とかがあって、それで平和学を勉強しようと思ったんです。帰国して国会議員になる前には、大学講師をしながら国際人道支援のアドバイザーとして東ティモールやイラクに行って、実際に現地の避難民の様子を見てきました。イラクは当時も命がけでしたけれど、でも当時のシリアは平和な街でしたから、今のように変わるとは思っていませんでした。欧州への難民が今やシリア国民の人口の半分の1000万人に達しています。でも国民の税金で受け入れるわけだし、テロの問題もあるし、今、欧州の苦悩は相当深いですよ!」

 議員になってすぐ、党の中に難民対策PTを立ち上げた遠山さん、日本の難民対策にも苦言を呈する。

 「シリアもそうですが、アジアでもいつ難民が発生してもおかしくない状況にあるんですが、その時にどうするか。難民を対岸の火事のようにみてはいないか、難民の受け入れ条件が厳し過ぎないか、等々、問題は山積みです。一方では、民主党政権の時に、申請しさえすれば6か月後には自由に働ける制度を作ってしまったために、留学期限が切れる前後に慌てて難民申請をして日本で働こうというネパール人などが増え、申請者数がぐっと増えました。本来難民は政治的理由で自国にいられなくなった人が対象ですから、これはおかしい。ただ、それにしても認定者の数が多いときでも57人、少ないときは6人とあまりにも少ない。理由のひとつは、欧州は申請者数の母数が一桁多いんです。もうひとつは、行き先は英語圏が多い。これはつまり、元々英語が話せる人たちか、また言葉を覚えやすいので仕事が得やすいということです。日本では日本語ができなければ無理ですから大変です。とはいえ、審査が厳しすぎるのは確か。今後のことを考えて、今、政府与党で難民申請制度のあり方について議論をしています」

 昨年は平和安全法制を成立させるために大車輪の働きだった遠山さん、北朝鮮の核実験・ミサイル発射、中国の南沙諸島での活動などを見て、通しておいて良かったと言う。

 「憲法改正したのではなくて、あくまでも専守防衛、平和主義にのっとった法律ですから。これのおかげで日米同盟が強固なものになり、安保上、隙間の無い、切れ目の無い対応ができるようになりました。一方、日本と中国の戦争は「地球の悪夢」です。ですから、戦争に至らないように外交がとても大切になります。私も、幹事長の与党対話の訪中とか、日中次世代交流委員会委員長として、若手議員の訪中の回数を重ね、実際に相手と胸襟を開いて話し合うことによって相手との理解を深めていく活動をしています」

 最後に、参院選はどんな旗印で戦うのか聞いた。「軽減税率、とよく言われますが、あれは決着したこと。デメリットは説明していきますが、それよりも地方創生。地元の九州・沖縄を週末ごとにまわっていますけど、アベノミクスの恩恵は届いていない。それをどうするか。今、問題なのは東京への一極集中。毎年10〜12万人流入してます。私は今、衆院総務委員長ですが、総務省のやっている政策で『地域おこし協力隊』というのがあるんです。3年間地方で暮らすと、その間の給料は国が保障します。4年前に300人でスタートしたものが、今は1800人、2年後には3000人になりそうです。で、そのまま地域に残る人が増えているんですよね。つまり、東京の人が田舎暮らしの良さを知るチャンスがこれまでなかった。仕事がなければ人が来ない、人がいなければ仕事が成り立たない。この両方を同時にやらなきゃ解決できないですよね。公明党は地方議員のネットワークもありますから、これを訴えて行きたいですね!」

 時間があったら登山をしたいという遠山さん、「留学時代はスコットランドの山によく登ったんですよ。よく言われました。理想主義は山頂を目指すことで、現実主義は足下を見ることだと。政治は足下をまず見ることから始めろ、って」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:3月18日(金)23:00/3月19日(土)9:30/3月20日(日)0:30