今週の一筆
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02月19日の放送

衆院選挙制度改革 結論を出さないことはあり得ない!

大島理森 衆議院議長

対談を終えて

 今回のゲストは、大島理森衆議院議長。議長として答申を受けた衆議院選挙制度改革について伺った。

 「今、私たちは宿題を2つ与えられている。1つは最高裁の一票の格差について『違憲状態』判決が3度も出たこと。もう1つは、時の野田首相と安倍総裁の党首討論で消費税増税と定数削減問題とを同時にやらなければいけない、となり、それが各党の公約に。しかし、各党間で協議したけれども結論が出ないから、議運の決議として議長の下に審議会を置いて今回結論を出していただいた。その政治的プロセスに対する宿題。こういう非常に大切な問題に対して国権の最高機関である立法府の我々がどういう責任を果たすか、というのが問われているんです」

 答申の中味についても聞いた。「小選挙区比例代表並立制は残します。選挙のたびに違憲状態といわれないように、1:2未満に常になるような新しいルール、アダムズ方式を採用しました。10年ごとの国勢調査によって議席配分の見直しを、5年ごとの中間簡易調査で関係選挙区の区割り見直しをします。人口移動が激しいですから。そして定数は10削減します。それでは地方の意見が反映されない? 私も青森ですから、そういう意見があるのもわかりますが、基本的には議員の数というより、どういう政策を取るか、ということでしょう? それに、1:1ではなく1:2未満としたのは、そこに『地方もしっかり見ているんですよ』という考え方が入っているんですよ、ということです。それから、将来的には衆参両議院のあり方論につながるかもしれない、というところもあるんです」

 前回は、0増5減だけ法案を通して総選挙に突入。その後は区割りも何もせず、最高裁からまた『違憲状態』判決が出されてしまったが、今回もW選挙の噂もある中、同じようなことにはならないか、と尋ねた。

 「この2月22日に各党から答申に対する報告書が出てきまして、各党と話し合いますが、前回の0増5減の時のように先送り、と見られるようなことをしたら、日本の民主主義の統治行為に対する信頼と権威が失われかねないと思いますね。今度は『違憲状態』ではなく『違憲・選挙無効』判決も出かねません。今の国会で結論を出せるように全力を挙げて努力をしたいと思っています。解散権をしばる? いや、法理的にはこれで解散権が失われるということはありませんが、それも含めて政治的にもいろいろあるでしょうし、内閣の考えもあるでしょう。一方、国民の皆様がどう判断するか、ということもありますね」

 最後に議長席に座って、どう感じたかを聞いた。「予算についても法律についても、最終的かつ最高の意志を決める本会議を運営しなければ、という責任をひしひしと感じます。これまではどちらかというと根回しとかの運営ばかりやっていましたから。立法府の長として公正なジャッジをしていかなきゃと思うと同時に、皆さん方に信頼される身の処し方をいつも心がけています」。毎朝、赤坂宿舎から議長公邸の執務室に行く途中で自民党本部を見るたびに、自分の立ち位置を改めて考えるようにしているとのこと。

 大島議長の趣味は? と伺ったら「下手なゴルフ。でも行く暇がない。本を読むこと。それから食べることかなあ!」。どんな食べ物がお好きですか? ふるさとの料理ですか?「そりゃあ、家内の作るお煮染めが一番!」。ごちそうさまでした!

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:2月19日(金)23:00/2月20日(土)9:30/2月21日(日)0:30