今週の一筆
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12月25日の放送

宏池会の伝統はリアリズムとリベラリズム!

岸田文雄 外務大臣

対談を終えて

 今回のゲストは、岸田文雄外務大臣。収録日の前日に急きょ、安倍首相に呼ばれて、年内に韓国に行き慰安婦問題の解決を、と指示されたので、まずはその話題から。

 「28日とメディアは報じていますが、まだ日程は調整中です。とはいえ、11月の初の安倍?朴日韓首脳会談で『今年は日韓協定50年なので慰安婦問題の協議を加速しよう』ということになりまして、以来、ずっと協議を続けてきました。だから年末ギリギリまで外交努力を続けましょう、ということです。確かに産経新聞前支局長の無罪判決とか、韓国の憲法裁判所の憲法判断無し等々ありましたけど、それは司法判断ですからコメントを差し控えますが、でも、よい影響が出ることを期待したいですね。早期妥結・結果がしっかり出るよう努力しなければと思います。日本はこれまでアジア女性基金等様々やってきたので、その辺はぜひ理解してほしいが、今後の交渉の具体策については今、ここで申し上げるのは決して良い結果にはつながらないと思うので、いろんな意見を踏まえながら結論を出したい。安倍首相の韓国訪問? 外相間協議はこれからなので、ここで結論が出てから考えることかと思います」

 外務大臣として明日(12月26日)で丸3年。「初めてG7外相会議でロンドンに行ったとき、各国の外相たちがファーストネームで呼び合う人間関係を築いていて印象的だったんですが、今は仏のファビウス外相についで2番目に古くなった。人間関係もいろいろできたし・・・今はG7から外れてしまったけれどロシアのラブロフ外相とは飲む機会が多かったし、アメリカのケリー国務長官とは電話を含めて30数回会談しているし、外務大臣在任は長いのも大切だと思います」

 来年のサミット外相会議は地元広島で開催される。「広島出身の外相ということで、軍縮・核不拡散に取り組んできた。大変難しい事ではあるが、理想を訴えるだけでなく結果を出すことが大切。現在は核保有国と非保有国の対立があらわになっている。その間をつなぐには核兵器がいかに非人道的なものか実相を見てもらうこと。これが両者を結びつける触媒になると思っています。世界の指導者たちが広島・長崎を訪問することによって原爆の実相に触れ、核兵器の無い社会を作っていく機運になっていく。ぜひ世界の指導者に訪れてほしいと訴えてきています」

 宏池会会長として今後どうするか聞いた。「お公家集団と言われてきたことは歴史的に承知していますが、それがあたっているかどうかは別。政策集団としては自らの政策を掲げることはもちろん大切ですが、それを実現してこそ政治家。政策実現のためには政局で戦う戦闘能力ももたねば」

 1強多弱。決める政治は良いけど議論が無いのでは? 皆さんそれを宏池会に期待しているのでは? と尋ねたら「政策一つ一つについてどういう態度をとるべきか我々も考えています。例えば平和安全法制。現在の日本として国民の命や暮らしを守るために必要があるという判断の下に賛成しました。ある意味宏池会の歴史はリアリズム。ある時は経済重視、ある時は軽武装、ある時は健全財政と時に応じて政策判断をしてきた。加えて大事にしてきたのは権力は謙虚に使わなければならないということ。様々な意見・多様性を大事にするリベラリズム。この二つをこれからも大事にしていきたい。決めるのは大事だけれど、結果的にバランスのとれたものにすれば国民も安心すると思います」

 「来年は日本にとって大切な年になる。しっかり覚悟してあたりたい」という岸田さん。次の総裁に向けて、まだ、自ら手は上げそうもない。

 時間があったら何をしたいかと聞いたら、即「ゴルフ! 国対委員長時代からだから、もう4年やっていないなあ! ゴルフのいいところ? 日常から切り離されて緑の中でひとときを楽しむ。別世界にいけるじゃないですか!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:12月25日(金)23:00/12月26日(土)9:30/12月27日(日)0:30