今週の一筆
【画像】
【画像】

10月30日の放送

TPP交渉大筋合意 今度は、その対策をしっかりと!

自民党 西村康稔 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、前内閣府副大臣の西村康稔さん。第二次安倍内閣発足以来、3年近くの在任中は、骨太の方針を3回にわたって作ったり、災害対策で現地の本部長を務めたりで大忙しの毎日だった。その中でも甘利大臣と一緒に汗をかいたのがTPP交渉。

 「やっと大筋合意ができてほっとしました。スタートから5年間、日本が参加してから2年強、まとまるかもしれないと思ったらやはり決裂、というのが何度もありましたから。でも日本が入ったことでアメリカのいいなりのルール作りではなく、我々の意見も言うことができてよかった、と他の国から感謝されましたよ」

 TPPの一番の意義は、環境・労働・電子商取引など新しい分野も含めた21世紀にふさわしいルール作りができたことだと言う。

 「例えば、政府調達−日本はオープンですが、国有企業の多い国では調達ルールが国によって恣意的に変えられてしまうこともあるので、進出に躊躇してしまうが、これがルール化され、オープンになった。知的財産−著作権もそうだが、これでコピーができなくなり、安心して輸出や工場移転ができるように。原産地規則−例えばスーツの糸や素材が中国製でボタンだけ日本製となると、これは中国製となり米国への輸出関税が高くなる。ところがTPPが発効すると、糸や素材がベトナム製、ボタンが日本製の場合、これはベトナム製品となり、域内だから安い関税で米国に輸出できる。その場合、部品をどちらに発注しますか? 当然ベトナムでしょう? だから今、韓国やインドネシア、タイなどがTPPに参加をしたがっているんですよ。もちろんTPPはオープンですから、今回決めたルールに従ってくれさえすれば、いつでもどうぞと言っています。交渉中のEUと日本、EUと米国のFTAにも相当影響を与えるでしょうね」

 懸念されていた国民皆保険に関することは取り上げられもしなかったし、ISDS(紛争解決制度)も、むしろ日本のような投資国は発動する側だし、なおかつ乱用制限もかけたので心配ないという。

 『主要5品目については聖域』と国会決議をしたのに、開けてみれば3割近くが関税撤廃。国会決議違反では? と聞いたら「確かにそうですが、内容をみると、競合製品がない分野とか、端境期の輸入とか、そもそも輸入実績のないものに限られていて、影響が少ないものになっています。コアは守りました。とはいえ、ここは今後丁寧に説明していかなければならないところだと思っています」

 もうひとつ、自動車が25年後の関税撤廃の一方、農業分野では即時、というのもあるがこれは公平な取り決めとは言えないのでは? と聞いたら「それは確かにそうです。でも、自動車は米国にとっての聖域。私達、後から入ったので、一生懸命交渉しましたけれど、最終的に最長の25年後になってしまいました。残念です」

 今後は党TPP総合対策実行本部事務局長として対応にあたるという西村さんだが、一方では一億総活躍推進本部も担当になり、忙しい日が変わらずに続きそうだ。

 趣味は? と伺ったら即、「マラソン! 11月11日の神戸マラソンでまた走ります!」。ベストタイムは4時間40分だが、今回は4時間で走るのが目標とか。「昔、陸上部で長距離とか3000メートルをやっていましたから、走るのは苦にならないんです。それに議員会館の下のジムに行って走っていると、高村さんや佐藤国対委員長もいっしょになることが多くて、閣内にいると判らない党や国会のこと教えてもらえたので助かりました!」

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:10月30日(金)23:00/10月31日(土)9:30/11月1日(日)0:30