今週の一筆
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09月25日の放送

医療事故調査制度で再発防止を!

橋本岳 厚労大臣政務官

対談を終えて

 今回のゲストは、厚労大臣政務官の橋本岳さん。連休中は成立したばかりの平和安全法制について説明する毎日だったとのこと。

 「よくわからないとか、本当にこれで大丈夫かとか、言われました。なぜ憲法解釈を変更したかとか、いろいろ説明してきました。成立したからもういいや、ということではありませんから」

 さて、今回のテーマはこの10月1日から施行される医療事故調査制度について。橋本さんは初当選のころから、8年くらいこの問題に関わってきたと言う。

 「ちょうど福島県立大野病院事件というのがありまして、帝王切開時にお母さんが亡くなり、産科医が逮捕された。その後裁判で無罪になったのですが、医者側から言えば限定的な医療体制の中で最善を尽くしたのに逮捕されるなんて! 命の危機にある人に手を出せなくなってしまう、という意見の方も多かったんです。かといって遺族側からみれば、本当にそうなのか、という思いは残ります。で、この判定を医療に詳しい第三者機関にゆだねては、という意見が早くから出ていたんですが、この逮捕云々というところで最後までもめました。結局、今回の法改正では、警察と医療と純粋に切り分けました。あくまでも医療機関として判断し、警察は警察で自分達で判断して届け出を受け付けたり、捜査に入る、という形にしました」

 具体的な流れを聞いた。「すべての医療機関が対象です。18万くらいかな。予期せぬ死亡事故があったら、それを遺族や『医療事故調査・支援センター』にまず届け出ます。それから院内で調査委員会を立ち上げます。小さくてできない機関の場合は、センターや医師会や医学会などの支援団体が支援をします。その結果を遺族やセンターにまた報告します。もちろん、それでも納得できないご遺族は告訴ということもあるかとは思いますが、実はこの制度の大きな目的は、医療機関にあらゆる死亡例をこれは医療事故かどうかと判断していただくことにあるんです。そして万が一事故なら、その原因をしっかり調査していただく、その自律性を持っていただきたいということなんです。だから個人の識別は報告しないような形式になっています。そしてセンターはその事例を集め、分析して、同じようなケースが多発していたらそれを医療機関にフィードバックして再発防止に役立てる。そういうサイクルができれば患者側も医療機関を信頼するようになるんじゃないですか? だから10月1日にスタートするこの制度をしっかりと使ってほしいと思いますね」

 9月17日に発表した「新たな時代に対応した福祉の提供ビジョン」についても聞いた。

 「厚労省でも結局縦割りなんですよね。高齢者福祉、児童福祉、障害者福祉等々。千葉県でも福祉事務所に相談に行ったお母さんが、県の方からは県営住宅の立ち退きを迫られて追い詰められ、結局お嬢さんを手にかけてしまった、というケースがありました。これを包括的な相談支援システムでワンストップで支援を受けられるようにする。また、特に地方などでは総合的な支援拠点を作るといった形で縦割りの支援に横串をさして行こうとするモノなんです。それから大切なのは福祉分野での人材育成。もう問題になっていますが、少子高齢化の中で絶対的に人手が足りない。ここもキチンとしたい、というのが今回のビジョンです!」

 お父様の橋本龍太郎元首相の山好きは有名だったが、岳さんは落選中に初めて山登りを始められたと言う。「映画の『岳』っていうのを観ましてね。山へおいでよ!と言われた気がしたんですよ。それまで『岳』っていう自分の名前に逆にこだわっていたのかな? 穂高とか槍とか、大山に行きました。やっぱり気持ちがいいもんですね!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:9月25日(金)23:00/9月26日(土)9:30/9月27日(日)0:30