今週の一筆
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09月11日の放送

イラン経済交渉・RCEP・・・次は人工知能支援!

山際大志郎 経産副大臣

対談を終えて

 今回のゲストは経産副大臣の山際大志郎さん。アベノミクスの一環を担う経済外交の最前線で海外出張も多いが、まずは米−イラン核問題協議最終合意で進んだイランとの通商交渉再開の話題から。

 「日本とイランとの関係は私はペルシャ以来のつきあいと思っていますし、アメリカが経済制裁を行っている間も減ったとはいえ原油輸入は続けてきました。だから、この8月に経産関係の政治家としては14年ぶりにイランに行ってきましたけれど、大歓迎されましたよ。中央銀行総裁、経済担当大臣、石油担当大臣と、いずれも私のカウンターパートの副大臣クラスではなく、トップが対応してくれて、一緒に行った企業の方まで歓待、破格の扱いでした。具体的には経済規制緩和後の両国の関係強化に向けて自動車、医療、サービス、民生品、あらゆる分野でどういうビジネスができるのか話し合いました。もちろん原油の輸入も。中国やドイツに先を越されたと批判する人もいますけど、あの歓迎ぶりをみたらそんなことはありません。それに今の時代、日本一国で全部を引き受けるなんていうのも無理です。お互いが良い競争をすればいいんですから。9月7日に実質交渉に入っています」

 7月にはRCEP中間閣僚会合出席のためにマレーシアのクアラルンプールへ。RCEPって何ですか? という質問からさせてもらった。

 「TPPと同様に自由貿易交渉の1つです。2国間でやるとどうしても利害がぶつかる。それを多国間でやればネゴシエーションがマイルドになる。一番大きなのは関税。自国の産業を守るために関税をかける。それから例えば資格問題。米でとった資格では日本ではビジネスができない、ということもある。そういったビジネス上のルールを一本化してその域内では自由に貿易ができるようにしようというものなんです。TPPはアメリカ・カナダ・南米などを含む環太平洋諸国に対して、RCEPというのはASEANに日・中・韓・印・豪・ニュージーランドを加えた16か国が一緒に経済連携をしようと進めているものなんです。一番難しいのはやはり関税。何品目を自由化するのか、ASEANの中でも新興国とシンガポールやマレーシアのような先進国とは状況が違いますしね。でもやっと今回交渉方式がまとまって今後は具体的にこの品目はこのくらい下げる、というような事務的な交渉が始まります」

 TPPは難航しているので、RCEPの方が早くまとまりそうなのか聞いた。「いや、実はそもそもTPPの交渉に乗り遅れてはいけない、という気持ちが、このRCEPの交渉を動かしているので、日−欧州のFTAも含めて、お互いが交渉の進み具合を見ている。ただどれもアクセルを踏んでるのは間違いなくて、合意期限は一応今年中だけれども、遅くとも来年にはできると見ています。10年先や20年先の話ではありません!」

 山際さんが今後やりたいのは人工知能問題だという。「経産省副大臣を1年間やらせてもらってエネルギーから中小企業問題まで、経済が、産業が、そして社会がどう動いていくのか総合的に見せてもらいました。その中で第4の産業革命である人工知能が我々の生活の基盤を大きく変える、すでにその時代に入っている、しかし能動的にこの人工知能を利活用しなければいけないのに、なかなかそこまでいっていない、というのが実感です。だからその環境整備を一日も早くしたいですね」

 鯨の研究で博士号をとられた山際さん、時間があったら何をしたいか伺ったら「本を読みたいなあ。自然科学系の本を。科学の進歩は早いから、キャッチアップするためにも読みあさりたいですね!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:9月11日(金)23:00/9月12日(土)9:30/9月13日(日)0:30