今週の一筆
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08月07日の放送

生活困窮者支援法を首長さん、もっと利用して!

公明党 山本香苗 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、厚生労働副大臣の山本香苗さん。野党時代からずっと取り組んできた「生活困窮者自立支援法」についてまず、うかがった。

 「生活保護を受けていらっしゃる方、ということではなく、経済的困窮や社会的な孤立状態なのに『助けて!』と声を上げられない、かなり幅の広い方々が対象なんです。制度と制度の狭間でなんにもできない、とか、失業・うつ・引きこもり・多重債務など問題が複雑にからみあって、あちこちの窓口でたらい回しにされたり、全く別のことを言われて、どうしたらいいのか判らなくなり、病気になってしまうケースもあります。地元の大阪・豊中にライフ・セーフティ・ネットという市と社会福祉協議会が協力して作っているシステムがあるんですが、これは、まず『福祉なんでも相談窓口』というのがあって、ここではどんな相談でもワンストップで受け付ける。しかも『近所のあの方が大変そう』というおせっかいな相談でもいいんです。それをコミュニティ・ソーシャル・ワーカーが受けて、しかるべき行政につなぐ。それでも解決できなければ、役所を巻き込んで法律まで作ってしまう。徘徊問題なんかも昔は個人情報を盾にみんなで一斉に探すなんてできなかったんですが、どこまで開示すればお年寄りを見つけることができるかなど、新しいルールを作って今はその地域中で探せるようになっています。このシステムを全国に広げようと、法律制定に奔走して、この4月にやっと施行されました。ただ、窓口は設置されましたけど、就労支援や生活困窮者家庭の子どもに学習支援などは自治体の任意活動の実施なので、まだまだ。10月にスタートするところもありますのでもっと増えるように今、PRしているところです。特に就労支援。ハローワークでは『あなたにあった仕事はありません』と言われてしまう。でもこんな例もあります。人に接することができなくて仕事を転々とする。で、手芸が得意だということを聞いて、鞄の縫製会社に頼み込んで、一人のスペースを作ってもらって仕事を始めた。今は慣れてお昼も一緒に食べるようになったと聞いています。今、地方創生と言いますが、外の人を持って来るのではなく、地域に眠っている人に活躍してもらうことがとても大切ではないでしょうか。この制度を活用して、本人も、それからお手伝いする人達も幸せ! と思ってもらえるんじゃないかな、と期待しています!」

 もうひとつ、今追いかけているのが特別養子制度の普及。「普通の養子制度は戸籍に養女、と載ってしまいますよね。でもこの制度は実子と同じように長女・長男などと載るんです。だから対象は0歳〜6歳くらいまで。私がこの制度を普及したいと思ったのは、ご存じでしょうか、児童虐待で亡くなったお子さんの4割がゼロ歳児なんです。それも1か月未満が多く、しかも実のお母さんの手によって・・・望まれない妊娠、経済的に育てられない、理由は様々です。その一方、子どもがほしい・自分の手で育てたいと真剣に望んでいらっしゃる方も大勢おいでです。その間をどうつなぐか、これがうまくいっていない。普通の養子縁組は両方の家族の合意でいいのですが、これは家庭裁判所が自分の子を手放せるか、もらった子どもがたとえ障がいを持っていてもずっと育て上げるだけの覚悟があるかどうか、きちんと見極めてからでないとGOサインを出さない。だから虐待児の世話で手一杯の児童相談所ではなかなかこの仲介ができない。民間でも、熊本のコウノトリとか、大阪の妊娠SOSとか数えるほどしかない。だから今、厚労省では塩崎大臣を先頭に一生懸命取り組んでいます」

 国会では厚労関係の法律が沢山かかっていて忙しい毎日の山本さん、時間があったら何をしたいか聞いたら、即「温泉に行きたい!」。オバマ大統領もはまっている米のテレビドラマ「ハウス・オブ・カード」が面白くて「夜中のDVDはやめよう!」と誓う日々だとか。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:8月7日(金)23:00/8月8日(土)9:30/8月9日(日)0:30