今週の一筆
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07月31日の放送

刑事訴訟法改正 民主党時代に発案したものだから、もっといいものを!

民主党 山尾志桜里 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、元検事で法務委員会で活躍中の民主党・山尾志桜里さん。目下刑事訴訟法改正案審議で活躍中。

 「目的はあの村木現厚労次官のようなえん罪をなくすために、取り調べなどを可視化、透明化しようということ。民主党時代に法務大臣が取り組みはじめ、3年ぐらい議論をして今年5月に法律案が出てきたけれども、途中、政権交代があって私達が目指したものとずいぶん離れてしまったような気がする。だから一つ一つ丁寧に、まだ衆議院で議論中。安保法制と同じで本来4本くらいのものを一つにまとめて出してきたが、安保法制の審議とは違って9つくらいの項目ごとにわけて審議、しかも、参考人が終わったら審議はそろそろ終わり、というのが普通の日程感なんだけど、法務委員会ではサンドイッチ方式、つまり大臣質疑の後に参考人質疑をやって、その中味を聞いてから、また大臣質疑をやるというやり方をとっているから、時間がかかっているんです」

 「改正案の焦点はまずは『取り調べの録画・録音制度の導入』。可視化がスタートだからこれは賛成だけれども、対象がたったの2%。これはもっと広げなければ! 『合意制度』、つまり司法取引。可視化が目的なのに、これではまたブラックボックスの部分が増えてしまい、えん罪が増える可能性が大きくなる。アメリカだって“ジェイル(牢屋)の取引”といわれ、自分の罪を軽くするために、同じ牢屋に入った見ず知らずの人から別の人の犯罪を聞いた、という形でえん罪を作ってしまうことがたびたび起こっている。だからそれを防ぐための環境整備無しの導入は問題だと主張している。第3に『通信傍受法の対象の拡大』。現在は4つの罪でしか傍受が認められていないものが9つに増える。確かにオレオレ詐欺などを逮捕するためなど、必要は認めるが、広げすぎでは? その上、今度は、通信傍受のやり方が180度変わる。これまでは通信業者の会社で、業者立ち会いの下で聞いている。しかし、これが取り払われ、警察内で警察官のみでできるようになる。これでは何を聞かれているのかチェックできない、という恐ろしさがありませんか? 憲法21条にも<通信の秘密を侵してはならない>とあるように、超重要な人権を制限するやり方! 憲法をあまり大事にしないように見える政権の中では、この項目、きちんと阻止しなければ」

 修正案作りは民主・維新と共同でやっているという山尾さん、同じ方向で野党が一緒に行動できるのは大きな励みだという。

 女性活躍推進法についても聞いた。
 「こちらはおかげさまで修正の上、衆院を通過しました。どこを修正? まずは珍しいことに『目的』を修正させました。元は少子化、労働力減少のために、と書いてあったんですが、これはおかしいでしょう? 男女ともに能力を発揮できる働き方を推進するため、というふうに変わりました。あと目標値を書くこと、そして目標達成の努力義務も入れました。参議院審議でさらに修正したい点ですか? 賃金格差の解消です。本会議でも言ったんですが、『イコール・ペイ・デイ』男性が1年で獲得する賃金を女性は1年4か月でやっと獲得するのが現状です。低賃金で活躍を!と言われてもねえ?! 企業側の抵抗が強いのですが、これをなんとか勝ち取って修正してほしいですね!」

 一回目の選挙の時は「車の上に乗っているママってすごい!」と喜んでいた息子さんももう4歳。一緒にレゴで遊ぶのが、何よりの息抜きだという。「もっぱら恐竜作り! でも宇宙船や砕氷船のレゴもあって、大人もはまっちゃいますね!」とニッコリ。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:7月31日(金)23:00/8月1日(土)9:30/8月2日(日)0:30