今週の一筆
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06月12日の放送

地方創生を林業で!

自民党 田野瀬太道 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは自民党の田野瀬太道さん。父・田野瀬良太郎元自民党総務会長の後継者として奈良4区で出馬、現在2期目。

 「19歳から父の秘書を務めてますから、永田町の空気はわかってましたけど、秘書と議員では質も違うし、入っていくところも違うし、何より期待と責任が違いますね。今は緊張感を持って毎日仕事をしてます!」

 政治のライフワークは林業問題だという。「地元が山に囲まれているせいもありますけど、日本の3分の2は森林。それなのに大都市政策がメインで森林に目が向けられていない。ほったらかしにされているから山が崩れる。災害復旧でお金を使うなら、日頃の手入れの方に使え、というのが私の政策の根幹です」

 5月末に出た森林白書を元に森林政策の現状と未来について語ってくれた。「CO2吸収、水源、木材・癒やし等々、恩恵は沢山ありますよね。でも木材の自由化で安い外材が入ってきたり、商売にならなくなって林業に従事する人が少なくなったりしました。日本の森林の4割が人工林、戦後荒れ果てた山に植林したものです。でもこれは、間伐とか枝打ちなどの手入れをしないと下に光が届かず緑が育たなくなり赤土になる。これが地崩れの元です。ところが、木材利用がないと誰もこの手間をかけようとしない。日本の林業はもうおしまい、という声を良く聞きます。ただ、うれしいことに、それが一段落して木材供給も林業従事者の数も下げ止まって、やっと再生の兆しがでてきました。先日、和歌山の森林組合を安倍首相が視察されましたけど、頑張っているところがあちこちに出てきましたよ!」

 まずは日本人が木材をもっと使うことが第一歩だが、その問題点をひとつひとつ克服している最中だという。「木材利用の一番はやはり住宅。コンクリートではなく、木の家を作ってほしい。耐火・耐久性はどうか? と良く聞かれるけど、今はCLTという非常に堅い集積材の技術が入ってきていて、これなら何階建てでもできる。欧米ではすでに8〜10階建てもある。だからこれを普及させるために早く建築基準法を作れと国交省を急がせています。オリンピックの宿舎なんかを作って日本の木造の良さをPRしたいですね! それに『木質バイオマス』廃材や木ぎれをチップやペレットにして発電をする。こうやって上げた利益をまた森林涵養に役立てる。このサイクルをうまく回していきたいですね!」

 このほど中谷防衛大臣を会長に「自伐林業普及推進議連」を立ち上げ、事務局長に就任した田野瀬さん。「日本は急斜面が多いし、所有者が細切れ。大規模開発が難しい森林も沢山ある。そこでこの議連は、小規模・長伐型の林業経営をするために、どんな補助制度が必要か等を考える議連です。中谷さんも高知で森林に囲まれてますから。夏の骨太の方針にどう反映させられるか、一生懸命まとめます。『地方創生は林業で!』です」

 趣味は?と聞いたら「特技は柔道、趣味は登山!といつも言っています。といっても近くの100m級の山ですけど。息子3人と1歳の娘1人がいるんですが、上の3人の男の子と一緒に週末、なるべく時間を見つけて半日くらい山登りをして過ごします。気分いいし、楽しいですよ。来年から8月11日が『山の日』になりますが、ぜひ皆さん、この日に、森を大切に、とか、木ってこんな風に使わなきゃいけないんだよね、とか本来の山の機能を考えてほしい、と思います」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:6月12日(金)23:00/6月13日(土)9:30/6月14日(日)0:30