今週の一筆
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05月08日の放送

日本はアメリカの臣従か!

民主党 大塚耕平 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは民主党政調会長代理の大塚耕平さん。まずはGW中に訪米した安倍首相の米議会演説の評価から。

 「日本語でやった方が良かったと思いますよ。中国だったら、例えバイリンガルの人でも国の権威を示すために母国語でやるでしょうね。それに英語の翻訳と違いがでたら説明できますし・・・ちょっと肩に力が入りすぎですね。侵略やお詫びの言葉がありませんでしたが、過去の考え方を踏襲するとおっしゃっているんですから、逆に外す必要はなかったと思います。それより気になるのは、安保法制を夏までに決めるとおっしゃったり、ガイドラインを日米で決めてしまったこと。国権の最高機関である国会や国民への説明もなく、いわんや閣議決定すらしていないんですから。日米対等の同盟ではなく、これでは臣としてアメリカに従っている『臣従』ですよ」

 中国を見据えて、米国も大歓迎のようだったが、と聞くと「いや、もっと深く見なきゃ。世界中見ても、自国の利益を犠牲にしてまで他国を守るようなお人好しな国はありません。最後までアメリカが守ってくれる、という前提で政治を行わない方がいいと思います。例えばAIIB。国会で麻生さんに『ニクソンショックの時のようにアメリカが頭越しにAIIBに参加してしまうことはないのか』と質問したら『それはあり得ると思います。元々そういう国だから!』との返事でした。安倍さんはもう少し深謀遠慮をした方がいい。最近はフットワークが軽すぎます!」

 AIIBには参加すべきと言う大塚さん、最近の中国について解説をしてくれた。「中国とつきあうには長い歴史を紐解いてみないとダメ。清朝末期・アヘン戦争に敗れて以来現在までの150年間以外は、おおむね4000年の超大国の歴史がある。鄧小平氏の有名な言葉に『韜光養晦(とうこうようかい)』がある。国力が弱い時は、野心を隠して周囲を油断させて、力を蓄えると言う意味だ。それが胡錦濤氏になって『積極有所作為(ゆうしょさくい)』を加えた。出て行けるところはやろう、ということ。で、空母を作ったり、南シナ海への展開をはじめた。習近平氏は、ついこの間の台湾の国民党主席との会談でも『中国国民』ではなく『中華民族』と呼びかけて、アジア・米・欧に住んでいても民族はひとつ、と強調。これが『一帯一路』構想。来年はWTO参加15年で、おそらく『非市場的国家』から『市場的国家』に変わるだろうし、今度は金融でも、とAIIBを作る。イギリスがかつての大国でなくなりつつある今、中国とアメリカが新たな二大超大国であるというのはアメリカも認めている。まあ、ロシアがどうからむかわからないが。そのときに片方だけに臣従してファイテイングポーズをとることで、本当に国や国民を守る舵取りができるのだろうか?」

 いよいよ安保法制の議論が始まるが、大塚さんは「これまで憲法改正をせずに、個別的自衛権を拡大解釈する、ということで専守防衛をしてきた。与党でも『これまでと何も変わりません』という片方で周辺事態をなくし『どこでも日米協力の行使ができる』とおっしゃる。これで国会や国民の理解を得られるんだろうか。だから、民主党としては『安倍政権のすすめる集団的自衛権の行使は容認しない』という結論になった」とのこと。

 GWはどこも行かず、壊れた塀の修理と2冊目の仏教の本の校正の毎日だったという。「今回はお釈迦様の生涯と今日までの仏教の歴史を綴りました。仏教を知る、ということは日本の歴史を知る、ということなんですね。仕事にも役立つ、ということではじめましたけど、完全に深みにはまりましたね!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:5月8日(金)23:00/5月9日(土)9:30/5月10日(日)0:30