今週の一筆
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05月01日の放送

財政健全化 聖域の社会保障費の効率化を!

自民党 村井英樹 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは自民党財務金融副部会長の村井英樹さん。二年生ながら財務省出身が買われて、今回、内閣府が試算した「中長期財政見通し」の検証を行ったので、今日はその話題から。

 「2020年度には基礎的財政収支=プライマリーバランス(PB)を黒字化する、というのが政府公約です。でも景気は良くなったものの、消費税上げは延期、これで黒字化が本当にできるのか、と皆さん疑問だと思います。夏には『財政健全化計画』ができますので、その前提となるこの『見通し』を検証したわけです。まず3%の経済成長率と前提とすると、政府が何も対応しなければ9.4兆円の赤字が残ってしまう。もちろん、3%の成長率は楽観的だという方もいるでしょう。しかし安倍政権は3%成長を目指しているのだし、一方ではこの試算は税収の伸びをそんなに大幅には見込んでいない。だからこの前提をひとまず認めましょう、ということになりました。では、その9.4兆円をどう減らすか、という話になります」

 「結論から言えば、さらに消費税をあげなくても9.4兆円は行革でまかなえるということです。では、どこを減らすか。実はOECD各国の比較をすると、日本は社会保障費が他の支出と比べて大きい。また一般会計歳出の推移をみても、第一次と第二次安倍政権を比べると、増えているのは社会保障費のみで、よく言われる防衛費や公共事業等は横ばいか減っている。だから社会保障費の効率化がPB黒字化には必須なんです!」

 「例えば、医療。一例としてうがい薬や湿布、ビタミン剤などは病院で処方してもらうと市販価格より大幅に安い。これは国が補助しているので、いわばみんなの税金や保険料で安くなっているといえます。個々人の立場でいえばありがたいことですが、医療保険は本来、個人で覆いきれないようなリスクに適用されるべきものだと思いますので、こんなところまで保険適用すべきなんでしょうか? これで数千億円の捻出ができるんですよね。特にこれからは高齢化が進みます。大幅な支出増が見込まれますので、効率化の時に社会保障費を聖域にしてはいけないと思うんです」

 軽減税率反対論者でもある村井さん、なぜ?と聞いてみた。「理由は3つ。第1に政策的効果が薄い。元々消費税は逆進性があるから、所得の低い方のために軽減税率導入を、と言われるんですが、果たしてそうでしょうか? 所得の高い人ほど沢山・高価なものを買うので逆進性は解消されない。2番目に何が生活必需品か、その線引きが難しい。結局政治的に声の大きい人やつながりのある人の意見が通って、利益誘導合戦になってしまう。第3は執行の際の問題。例えば英国ではケーキなら0%だけれどビスケットには20%の税金がかかる。その中間のジャファケーキはどうなのか? という企業と課税当局との10年裁判が起き、ともにこんなことなら軽減税率はいらない、ということになった。こういう混乱が起きるんですよ! だから軽減税率導入には反対です!」

 では、低所得者対策は?「給付付き税額控除や、より簡素な納付措置なんかが考えられます。マイナンバー制度もいよいよ本格的に始まりますから、きめ細かな対応ができると思いますよ」

 趣味は?と伺ったら、嬉しそうに「子育てかな? この1月に男の子が生まれたんですよ。ほとんど家に帰れないので、まだ1度しかお風呂に入れてないんで、イクメンとはとてもいえないんですけど、成長を見てるとあきないですね!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:5月1日(金)23:00/5月2日(土)9:30/5月3日(日)0:30