今週の一筆
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03月13日の放送

インテリジェンス、ハコを作る前に今ある機能を目一杯使え!

自民党 大塚拓 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、法務大臣政務官兼内閣府大臣政務官の大塚拓さん。いまやテロは対岸の火事ではなくなってしまったので、入国管理の水際作戦と、今回、再び大きくクローズアップされたインテリジェンスの問題について聞いた。

 「2020年の五輪、それに観光立国。入ってくる方が飛躍的に増えます。その中でテロリストの入国をどう防ぐか。もちろん、人員増・効率化や空港・港湾でのパトロール強化は必要ですが、それと同時にICPOなどと連携してビッグデータを充実、それを使って怪しい人を早く・確実に抽出することが必要。今年10月にはインテリジェンスセンターを立ち上げて分析の強化をする方針です。ISILなどに行こうとする人達に対してですか? 警察や公安調査庁がちゃんとキャッチできるかどうかにかかっていますね」

 今回の事件で日本のインテリジェンスの弱体ぶりが多く指摘されたが、実情はどうなっているのだろうか。

 「現在は、例えば財務省は税関での情報を、金融庁は金融機関関係、経産省は輸出入関係などと、各種情報を集めていますが、コアになるのは内閣情報調査室(内調)、法務省の公安調査庁、防衛省(衛星・通信)、警察庁、外務省。これを内閣情報官にそれぞれ情報をあげるという形になってまして、9.11以降に町村現議長が主張なさったような1つにまとまった対外情報機関はありません。諸外国はCIA(米)だとか、SIS(英)、BND(独)だとか、独立の機関がある。機密情報は相対の機関としか交換をしないので、日本にそういう機関がないというのは交換ができないということ。私がアメリカの大学院に留学していた時に感心したのは、就職のリクルートにマッキンゼーなどの企業や国務省と同じステータスでCIAが来る。日本は真逆。やるとたたかれるから公安調査庁だって自身のPRをしてこなかったから、いったい何をやっているところ?といわれてしまうほど。まして対外情報機関を作るなんて、政治的にも大変な労力を強いられる。だからこれまでできなかった」

 「ただ、必ずしもハコをつくればいい、というものではないとは私は思っている。必要な数千人の人員をすぐ集められるのだろうか?ハコを作ったはいいがきちんと機能するのだろうか? そう考えると今の機能を十分活用するのがまず第一だと思う。もうひとつ。今はNSCができて、そこに内閣情報官が情報をあげる形になっているが、NSCは戦略・政策を作るところ。海外に例があったように、戦略を立てるために情報が恣意的に採用されたりしないだろうか?そう考えると、NSCトップと情報官ポストが同位でなければおかしい。もちろん協力は必須だが、それぞれが対等に独立していなければおかしいと思う」

 今年はこのインテリジェンスの問題の他に、刑事訴訟法改正や120年ぶりの民法改正が控えているので、それらをしっかりやり遂げたいと言う大塚さん、趣味は?と聞いたら「音楽かな?クラリネットをやっていて一時は音大に行こうと思っていたし・・・でもコンサートにも行けてないし、CDすら聞く暇もないんですよ! 好きな作曲家?そうねえ、ブラームスとかストラビンスキー、バルトークなんかもいいし、イタリアのオペラも好きですよ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:3月13日(金)23:00/3月14日(土)9:30/3月15日(日)0:30