今週の一筆
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03月06日の放送

憲法改正発議 憲法審査会でしっかり議論して提出

自民党 保岡興治 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは衆院憲法審査会長の保岡興治さん。「中山太郎会長の下、5年にわたって憲法調査会で全党の平等な持ち時間での議論をしました。そして安倍政権時代に改正手続きのための国民投票法を成立させた。同時に憲法改正を審査する憲法審査会に衣替え。ところが、投票年齢を18歳に下げること、公務員の投票運動と政治活動の関係、国民投票を憲法の中味以外に広げるかどうか、の3つの宿題が残った。その後、政権交代などがあって審査会は止まっていたが、野田内閣で再開、去年6月に与野党8党の合意で投票年齢18歳などを含む改正投票法が成立、やっと具体的に中身の議論に入れるようになった」 

 自民党の憲法改正推進本部が発議案をまとめるのか、と聞いたら、それは違うとの声が返ってきた。「確かに憲法改正は自民党の党是で、そのときの社会情勢で何度か憲法改正草案を出している。直近のものは野党時代、谷垣総裁の時にまとめたが、その前の草案よりだいぶ保守的なものになっている。それをごっそり出してくる、と誤解されているが、それは間違い。まず、逐条改正となっているから、ひとつひとつの条文について国民の理解を得ていかなければならない。もうひとつ、政党が発議するのではなく、まず国会の憲法審査会で、何から発議するのがふさわしいかを議論、その上でその内容をさらに議論して改正案を審査会として発議をする、という流れになると思う」

 改正条項の順番については、前文や9条改正をする前に、地ならしで他のものから始める、という声もあるが、と聞くと「いや、前文は価値観の整理が難しいし、他の条文に関連があるから無理。9条も、国の基本の安全保障に係わるものだから、これも国民の理解を得るのは非常に難しい。地元を回っても『安倍さんは戦争をする国にするんですか?とか、息子が徴兵にとられるんですか?』と聞かれる。安倍さん自身も国民の十分な理解が得られるように深い議論を、と言われているんで、まずは誰もが納得でき、国民もこれなら、と思えるものから始めることになると思う。例えば公明党の主張する環境権とか、緊急事態条項とか。阪神・淡路や東日本大震災の時はともに統一地方選の直前だったので法律で延期を決めたが、国政選挙は憲法に要件は書いてあるが、こういった大災害の時にどうするかは何も書いていないので国会が空白に。こういうことを決めておくのは国会の責任。それから財政規律についてを書き込め、という意見もある」

 党議拘束を外せという声については「これは私見だけれど、生命倫理などの問題はなじむけれど、統治システムなどを含む国家の基本に関して政党内がバラバラ、というのでは政党の体をなしていない、と思う。ただ私は憲法審査会の会長なので中立・公平に皆さんの意見を聞きますよ」

 あまり前のめりにならないようにと、党の船田憲法改正推進本部長に安倍総理のところに行ってもらったら「そりゃあそうだ、議論は参院選以降が常識だし、自分が口出しすることでもない。とにかく、国民の皆さんがよく理解できるようにしてくれ」とのきわめて常識的な返事が返ってきたそうだ。

 平和愛好国家が日本の憲法の基本だという保岡さん、目下の楽しみは30年ぶりに再開したゴルフ。「この2年ほど110をキープしているけど、素振りのつもりでそっと優しく抱えるように打つのが極意!」とにっこり。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:3月6日(金)23:00/3月7日(土)9:30/3月8日(日)0:30