今週の一筆
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11月21日の放送

一番大事なのは投票に必ず行くということ!

宮家邦彦 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹
岩渕美克 日本大学教授

対談を終えて

 安倍首相は11月18日に「21日に解散をする」と会見、そこで今回はキヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦さんと日本大学教授の岩渕美克さんに今回の解散について伺った。

 お二方とも、解散は予測していなかったとしながらも、宮家さんは「戦略としては正しいのでは。きわめて周到に準備をして一気にやったという感じ」。岩渕さんは「典型的な解散風のケース。報道先行で世論の下地を作って、ドーンとやった。用意周到ですね」

 大義は?「今頃、なぜ?9月の内閣改造は何だったんだろう、と今ひとつピンと来ない人、多いのでは?」と岩渕さん。宮家さんは「まあ、長期政権を狙っているんでしょう。このタイミングで勝って、今後、何でもやってやろう、ということで。これは政治家にとっては当然だと思いますよ。それにしても本来なら野党は政権をひっくり返す、いいチャンスなのに、その勢いがない。ただ、解散権という伝家の宝刀はよほど覚悟がないとできない。いろいろな情勢を考えると、今がベストチャンスであると同時にラストチャンスだったかも」

 岩渕さんも「そう、支持率はこれ以上上がらないだろうし、政治と金の問題は思ったより響かなかった。逆に野党の政党支持率は全く上がってませんし。それに、55年体制下では2年〜2年半くらいで選挙、というのが普通で、このところの4年間というのはむしろ珍しいこと。ただ、その間、総理を変えているんですよね。それより、まっとうに解散して国民の信を問う方がいい。自分たちの意見を表明する機会ができるんですから。大義なんて郵政解散くらいではないですか?」

 宮家さんは海外からの反応はまだとしながらも、市場の反応に注目。これから出てくる反応が市場だけでなく、日本経済、ひいては国の運営に影響するからとのこと。岩渕さんは、エネルギーという大きなくくりならともかく、原発再稼働や安保法制などは大きな争点にはならないだろうとみる。

 気が早く議席予測をしてもらったが、岩渕さんは「与党が議席を減らすのは間違いないが、野党のどこが議席を増やすのかはわからない。『みんな』は解党してしまったし。逆に言うと、政党とは何か、何で集まっていたんだろうと、政党不信が起こってはいけないと思う」

 宮家さんも賛成する。「健全な野党があって初めて政治は成り立つ。きちんとした政党があって、議論をして、それを国民が判断する。そのシステムが必要。野党にとっては今回の解散はいいチャンスだと思う」

 最後に、今回の解散にあたって考えたことをそれぞれうかがった。岩渕さんは「一番大事なのは投票に必ず行くこと! 選挙は必ず誰かが当選する仕組み。入れたい人がいなくても、よりましな人を選択して自分の意見をきちんというべき。そのために情報をたくさんとること。ネットもあるんですから」

 宮家さんは「全く同じです。自分の信念、それに国全体とローカルのバランスを考えて、一番いい人を選ぶ。その集合知をバックに初めて国の政権運営の判断ができると思います。個人的には安定と変革のバランスで選んでほしい」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:11月21日(金)23:00/11月22日(土)9:30/11月23日(日)0:30