今週の一筆
【画像】
【画像】

09月05日の放送

安倍改造内閣 どう評価する?

ジャーナリスト 嶌信彦氏
与良正男 毎日新聞専門編集委員

対談を終えて

 第二次安倍改造内閣が発足、ということで、ジャーナリストの嶌信彦さんと毎日新聞専門編集委員・与良正男さんに今後の安倍内閣の・外交・経済を解説してもらった。

 今回最も注目したのは、お二人とも谷垣さんの幹事長起用。与良さんは「今回の改造は石破さんの幹事長交代騒動が中心。石破さんが正直腰砕けになり、結局は谷垣さん登用というサプライズに。これで、挙党一致、安倍さんがますます強くなる」。嶌さんは「谷垣さんは受けるに当たって、自分が約束した消費税10%上げを確認しての上だろう」と推測。

 重要閣僚留任で骨格も方向性も変わらない安倍内閣、目立つのは小泉内閣以来の5人の女性登用だと指摘するのは与良さん。「もちろんいいこと。しかし、これまでは男女参画とか女性の社会進出、とか社会的な側面から語られていたけれど、女性活躍大臣?女性も働いてくれ、能力を活かしてくれ、稼いでくれ、と初めて、経済的側面からの登用に見える。でも保育園の整備など社会的なことも整備しないと。山谷・有村・稲田さんなんかは夫婦別姓反対・子どもは家庭で育てろ、という人たちだから、そこのところがどうなるのか?」

 安倍内閣を待ち受ける問題はたくさんあるが、まずは日中関係。嶌さんは「APECで首脳会談は実現しそうだけれど、実現しただけじゃだめ。もう一歩をどう進めるかだ。今や世界中で歴史認識を考え始めている。ロシアだって中国だって昔の帝政ロシア時代、中華の夢をもう一度となっているし、イスラム国だって、この近辺は昔は大ペルシア帝国。ある意味では西欧各国から定規で引いたように国土を決められ、石油を搾取されている現状を打破したいと思っている。だから世界の世論はこの問題に非常に敏感になっている。その中でアメリカからも懸念されている日本の歴史認識をどう世界に理解してもらうか。安倍さんにはその努力が必要」。与良さん「谷垣幹事長・二階総務会長起用というのは中国とパイプを持っている。それも起用の一つだろう」

 地方創生相を新設、石破さんを当てたのだが、嶌さんは「もうお金を出す時代は終わった。地方創生のためという予算は全部切って、知恵を持ち寄るということに変えなければ」。与良さんも同感だという。「地方を回ってますけど、まず、雇用をどう作るかですね。それから、小田原では官民こぞってエネルギーの地産地消をやっている。原発再稼働を言う前にいろいろな知恵を出し合わなくちゃ」

 最後に嶌さんが苦言を一言。「安倍さんは外交・国会等々、自分の政治日程を中心に物事を決めてしまっている。集団的自衛権の時がいい例。原発問題もそう。やっぱり民意を丁寧にくみ取る政治をしていかなくちゃ」

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:9月5日(金)23:00/9月6日(土)9:30/9月7日(日)0:30