今週の一筆
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08月08日の放送

政府戦略を示して一元的に人事決定

加藤勝信 官房副長官

対談を終えて

 今回のゲストは、内閣官房副長官で初代人事局長の加藤勝信さん。二段階で発表された幹部人事が終わったので、早速その話から。

 「国民の皆さんの抱えている課題解決を行政としてどうしていくか。これまで各省ばらばらでやっていた人事を、政府全体として一元的に戦略的に対応する、というのが、元々の発想です。だから定員・組織改革などもこれからやっていいサイクルにしたい。継続性がなくなる? いや、政府が変わるというのは国民の選択ですから問題設定や解決方法も変わるから、ある意味で政府にとって自然なシステムだと思います。恣意的に決定?それもそうならないようにシステムを作っています。まず、採用・承認等基本方針を閣議決定しました。そして各役所に政府が考える戦略を示し、それに則った人事評価を出してもらう。で、人事局で適格性審査をし、幹部候補者の名簿を作成、それを持ち帰った大臣が人事案を作り、最終的には総理を含めて官邸でポストに名前を当てはめて、各大臣が任命する、という作業を初めて慣習でなく明示したわけです」

 安倍首相と同様、女性登用に熱心で、首相秘書官に続いて、自分の秘書官にも女性を加えた加藤さん。今回の人事でもこれまで8人だった女性幹部を15人に増やした。

 「ただ、残念なことに対応する経験者が少ない。中長期的にみた採用も各省にお願いしている。交流人事もそう。私も役所出身だが、30年前の課題と今の課題は違う。厚く必要なところに人を配分する必要があるし、能力があれば同じ年次の次官が続いてもいいし、民間の知恵・知見を入れることも縦割り打破につながる」まだまだ人事局長としてやることがありそうだ。

 後半は今後の安倍政権の課題について。「地方創生の取り組みは必至。増田元総務大臣の市町村が消えてなくなるというレポートはショックだった。地方で若い方が夢を持って子どもを産み育てる、そういう状況を作らなければ。企業誘致だけでなく、農業など自分たちで仕事を作る、ということも含めて。法人税減税は手段。目的は経済成長。引き下げても留保してしまってはしょうがない。雇用や投資とパッケージで政策を。消費税再引き上げ?12月くらいまでに判断しなければならないけど、補正予算や予算執行を早くして景気を押し上げていく。成長戦略も電力自由化・農政・医療、いくつか改革を決定したが、実は法律を通さなければならないので効果が出るのが遅い。その中で効果が出たのは観光。これはビザの緩和や免税店改革などのおかげ。今度は地方空港に税関などを増やして、地方振興に役立てようと思っている」

 最後は安倍首相の外遊について。「今回で50か国。企業の方にもついて行ってもらっている。私も同行しているが、安倍首相を見る目が変わってきた。国益につながっていますね」

 時間があったらやりたいことは? とうかがったら、即「ディンギー・ヨットに乗りたい!」大学卒業後、結婚するまで湘南で大いに楽しんだそうだ。「風の時もいいけど、凪の時に波間で、船上で横になって・・・海は地球の母体というのがよくわかるんですよ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:8月8日(金)23:00/8月9日(土)9:30/8月10日(日)0:30