今週の一筆
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07月18日の放送

集団的自衛権解釈変更 白黒をはっきり言えるほど簡単な問題ではない!

民主党 大塚耕平 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、民主党参議院議員の大塚耕平さん。先日の閉会中審議で集団的自衛権解釈変更について、安倍首相を理論的に追及、今回はその質疑のポイントを伺った。

 「もちろん、安全保障環境が大きく変化しているのは認めます。国民を守るために新しい工夫が必要なのは否定しません。そもそも、どの国もが自然権として持っている個別的自衛権と、国連ができてから考え出された集団的自衛権という二つの考え方があるけれども、日本は国連参加の時に、憲法9条の下『集団的自衛権は持っているけれども、行使しない』ということになった。ただ、世界情勢の変化で個別的自衛権を拡大することで対応してきた。それが今回は制限された集団的自衛権―他国のためではなく、あくまで自国のための集団的自衛権だからこれまでと変わらず憲法の枠内、という整理をしたんですね。しかし、この整理は他国に理解されるでしょうか。集団的自衛権の行使が可能になった、としか取られかねず、そうなれば他国のための集団的自衛権行使を求められるのではないでしょうか」

 「『我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃』。武力攻撃事態法では、実際の『攻撃』とその危険が迫っている『事態』と予測される『予測事態』の3つがあります。例えば、米が攻撃されそうになって先制攻撃をしたときにそれに加わるのか、また、『攻撃』の場合に限るとしても、先制攻撃をすると当然反撃が起こります。で、そこで加わるとしたら、それは先制攻撃を追認することにならないか。疑問は残ります。『我が国と密接な関係のある国』ですが、米国等固有の名前は挙げていませんから、これではどこまでも行けることになってしまいます」

 「ホルムズ湾の機雷除去。石油が入らなくなったら、といいますが、これは実質的ではなく間接的な利益の侵害です。それから、公海でのケースと領海でのケースと違うし、集団的自衛権行使の要件である『他国への武力攻撃の事実と支援の要請』を満たせない場合もある」

 「閣議決定で変更、なんて手続き上もよくない。安倍さんの目的も判るし、賛成できないこともないが、でも、できるだけ多くの人の賛成が必要です。臨時国会でもガンガン議論しますよ!」

 「世界標準の防衛をしたいんだったら、憲法を変えなければダメ。でも、スイスでやっているように、日本も9条の下、独自の安全保障政策を作ることはできる。今はその努力をする必要があるんです。民主の意見がどこにあるか判らない、とよく言われますけど、一番現実を深く考えていると思いますよ。白黒はっきり、オール・オア・ナッシングで主張をしあっていては何にもなりません。そんなに簡単に答えがでてくるんなら苦労しませんよ。我々は真剣に考えています、と堂々と主張すべきだと私は思っているんです!」

 2冊目の仏教研究の本を間もなく出すという大塚さん。スキューバダイビングのプロだが、先日、喜界島に行って鰺の追い込み漁を海中から見てきたという。「必死で逃げ惑って、網を破って逃げていくんですね。その姿を見ると可哀想で、もう鰺は食べられない!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:7月18日(金)23:00/7月19日(土)9:30/7月20日(日)0:30