今週の一筆
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05月23日の放送

個別的・集団的自衛権論議ではなく安全保障基本法をまず!

民主党 松本剛明 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは民主党政調会長代理で党税調会長の松本剛明さん。元外相でもあり、ずっと民主党の安全保障の議論のまとめ役をしてきたので、まずはスタートした集団的自衛権問題について聞いた。

 「そもそも『安倍さんの』をはずして、日本のためには何が一番いいのか冷静な議論をして欲しい。今や、以前と違って技術の面も有事・平時の区別をどこに引くのか等も大きく様変わりしている中で、日本の存立、国民の生命・財産をどう守るのか。私自身は個別的か集団的かという神学論争的な議論ではなく、本当に我が国を守るためにはどこまでできるのか、どこまで出過ぎたことをしてはいけないか、という方向で考えたい。民主党の意見が判らないと言う人がいるが、実は、党内議論の上、民主党は2005年に『憲法提言』を出している。その中に『個別的・集団的にとらわれず』とあえて入れたし、憲法改正の前に付則法として安全保障基本法を作れ、と明記してある」

 でも民主党では、憲法改正が先、とかいろいろな意見を言う人がいて、党としての意見が判らないと尋ねると、「与党は多様な意見が出ても、実績があるから分裂とは言われないが、民主党の場合はそれに実行が伴わないから、まとまっていないと言われる。だいたい、せっかくひとつひとつ議論をして乗り越えて作った『憲法提言』があり、今年の党大会でも承認されているのに、それをまた55年体制の時のような少数意見だけの代表として、反対・反対だけを言う。そんな野党に戻っていいのだろうか。次の日本をどう構築するかという構想の軸を打ち出して、一段一段、前へ進んで行くべきだと思う」

 税制について聞いた。「消費税。民主党は軽減税率導入ではなく、給付付き税額控除をと3党合意でも言ったし、結論は両論併記してあるから、これからの議論にぜひ取り入れて欲しい。軽減税率は高額所得者にもメリットある逆進性のモノだし、どこで線を引くかも大変な問題。給付付き控除にかかるコストと軽減税率導入のコスト、トータルに考えて欲しい。10%に上げる時には反対? そんなことを言うことこそ、何でも反対野党に戻ること! 法人税?私たちもすでに5%引き下げたし、必ずしも反対ではない。ただ、成長を促進するためには法人税減税だけではなく雇用やエネルギーコストなども考えた上でやるべきで、安倍さんみたいにこれをメインテーマにしたら、市場も注目しすぎて逆効果になってしまう。配偶者控除? 核家族と正社員がモデル家庭だった時代が大きく変わったから、見直すべきだというのはよく判る。ただ家計に負担がかかってくる、というのも事実。だからそこは雇用問題も含めてしっかり考えなきゃ」

 野党になって時間ができたので堅い本を読むようになったと言う松本さん。「ハーバード大学のあのサンデル教授の先生にあたるジョン・ロールズの『正義論』を今、読んでます。効率と正義の関係に関する800ページもの本でやっと3分の1を過ぎたところかな。オバマ大統領の演説を聴くとここから引用されているのがよく判ります。あ、でも、宮部みゆきさんや平田オリザさんの本も面白いですよね!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:5月23日(金)23:00/5月24日(土)9:30/5月25日(日)0:30