今週の一筆
【画像】
【画像】

05月16日の放送

「憲法残って国滅ぶ」では困る 安保・外交に関しては現実主義で冷静な議論を!

自民党 野田毅 衆議院議員

対談を終えて

 今週のゲストは自民党税調会長の野田毅さん。昨日(15日)、安倍総理の会見があったばかりなので、まずは集団的自衛権の解釈改憲問題について。

 「本来は憲法改正が筋だとボクも思うが、しかし私学助成問題、婚外子の相続問題等々、違憲なのに解釈改憲で通している例が沢山ある。立憲主義というが、これを誰も批判せず、憲法を改正しようとも言わない。日本はそんな国。戦争につながるなんて短絡的すぎる。個別的自衛権でやれ、と言ったって、日本は個別的自衛権での邦人保護の名目で中国へ戦争を拡大していったケースもある。『憲法残って国滅ぶ』ではどうしようもない。言葉の議論ではなく、もっと冷静に。安保・外交は現場主義・現実主義でいかなくちゃ」

 中国から帰ってきたばかりの野田さん。日中関係は“最悪の時期”とお互いに認識しているが、それでもあらゆるチャンネルで交流を続けなければダメ、と一致して帰ってきたとのこと。

 「歴史認識については、戦場は日本でなく中国だったのだから、被害者意識があると配慮をしないと。しかし、だからといって安重根の碑等、反日のモノを作って、反中・嫌中をあおり立てるのはいかがなものか。尖閣だって日本の領土であることは引けない。向こうに行くと中国の意識、日本の意識がいかに違うか、というのがよくわかる。だけど思わぬ衝突を避けるシステムだけは作っておかなければ」

 安倍内閣が成長戦略の柱としている法人税減税について、党税調会長の野田さんがストップしていると言われているが、と尋ねると「いや、方向性としては法人税減税に反対じゃないんですよ。下げるというのは公約にも書いてあるし。しかし、財源の裏付けをとらなきゃ。経団連が5年先には相殺、と言っているって? 捕らぬ狸の皮算用!欧州も米も課税ベースの拡大でやってますが、しかし、具体的にみていくと、産業界や企業の個別利害で財源が出てこない。はじめにパーンと税率の数字だけ出して、もし財政手当が出てこなかったらどうするんですか?総理自身の公約違反になりますよ。それに目先の株式市場が喜ぶかもしれないが、できないのが判ったとたんに大暴落する。金利が上がったらアベノミクスも終わりです。財源だけでなく、高齢社会・少子化の中での社会保障費や労働力をどう考えるか、エネルギー・コストをどうするか、どのくらい規制改革ができて、どのくらい経済成長できるか等々、トータルで考えるのが先です。成長戦略の目玉がぱっとしないので、法人税減税を言い出したのではないですか?だからいくら総理の指示があろうと、はっきりした数字を出すのは無理です。数字が一人歩きしたら、あとの反動が怖いから」

 軽減税率は今、その対象範囲について8つの試案を国民に提示して、どれだけ難しいか、納得できるのか、議論を巻き起こそうとしている。配偶者控除については、受け取る人のスタンスが全く違うので、切り口を考えている最中、議論は年末になると思う、と野田さん。まだまだ忙しい日が続きそうだ。

 趣味は?と聞いたら「仕事!と言わざるをえないほど暇がない。ゴルフもできないし、カラオケもやりたいけど。お酒飲むくらいかな。もちろん球磨焼酎!」と今回も黄色のくまモン・ネクタイでニッコリ!

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:5月16日(金)23:00/5月17日(土)9:30/5月18日(日)0:30