今週の一筆
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04月18日の放送

安倍首相は統治に関する基本的理解がない!

民主党 岡田克也 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは民主党の岡田克也さん。党政治改革・国会改革推進本部長として一票の格差・定数削減問題に取り組んでいる。で、まずはその話題から。

 「最高裁判決を受けての『一票の格差問題』。消費税導入の時に自分達も身を切らねば、ということで野田首相と安倍さんが解散をかけて約束した『定数削減』。そして『制度』を見直そう、という3つの柱があります。制度に関しては共産・社民を除く与野党は現行の並立制を当面は維持しよう、ということになりました。一票の格差については、与党は0増5減の法律が通ったから、そのままでいい。一方、野党は一層の是正と最高裁が指摘した『1人別枠制』の廃止です。定数削減については、与党は小選挙区は5つ減らすのだから、あとは比例で30削減、中小政党に配慮する優遇枠を設置する、という案。共産・社民以外の野党は小選挙区15減案などを出してます。もちろん比例も減らします。この調整を第三者機関にゆだねようと与野党8党ではまとまりましたが、共産・社民は削減に反対、制度も見直せと言っています。でも安倍さんが第三者機関、といってますから、来週にはこの方向になるのでは? 安倍さんお得意の偏った人選にならない限り、民主党案に近いものになると確信していますよ」。

 集団的自衛権問題についても聞いた。「安保環境の変化、といっても集団的自衛権行使の必要性がどこまであるのか、安倍さんはきちんと説明していません。憲法9条は海外での武力行使はしない、という根本原則。解釈変更をしてどこまで整合性がとれるのか、これも議論されてない。『私が決めます』と言った安倍さんの真意は法制局ではなく内閣が決める、というのはわかるけれど、国会の議論無しに決めたら、内閣が代わるたびに解釈の変更ができることになる。砂川判決を高村(正彦)さん達が持ち出しているけど、これもおかしい。そもそもこの裁判は集団的自衛権が争点ではないから、否定も肯定もしていない、というだけ。否定していないから肯定だ、というのは全く間違った方向性。限定的な集団的自衛権? でも限定的ってどんな範囲? ペルシャ湾での機雷除去? ここも十分、地球の裏側では? 日米安保が持たないと安倍さんはいいますけど、何でもやらなきゃいけないようにならないですか? シーレーン防衛−油が入ってこないと日本経済が大打撃を受けるから、と言いますけど、この考えだと経済的危機まで範囲になる。やはり具体的な事例に則した検討が必要ですよね。民主党は時代の変化の中で憲法解釈を変える余地は否定してません。ただ、従来の解釈との整合性・論理的な範囲をじっくり議論する必要があります。そのためには閣議決定の前に国会で徹底的な議論をして、国民の理解を得ることが必要です」

 「大体、国の物事に決め方を総理はおわかりになっていない。憲法・法律・国会の在り方を全く念頭におかずに、自分がやればいいんだ、というのは、国の統治に関する基本的理解が欠けている、と言わざるを得ないと思う。そのことからいっても、民主党の責任は重いと思ってます!」と最後に厳しい指摘。

 以前は地元への行き帰りに映画のDVDを見るのが楽しみだと言ってらした岡田さん。「今はそんな時間がとれなくて。この連休中に映画館に行きたいな。アカデミー賞をとった『それでも夜は明ける』。あ、それから『WOOD JOB!』これは三重県でロケした映画なんで、ぜひ観に行かなきゃ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:4月18日(金)23:00/4月19日(土)9:30/4月20日(日)0:30