今週の一筆
【画像】
【画像】

04月11日の放送

TPP交渉 日米共同声明が原点!

自民党 西川公也 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは自民党TPP対策委員長の西川公也さん。昨日(9日)から始まった甘利担当大臣と米・フロマン通商代表との交渉が難航しているので、まずはその話から。

 「交渉は徹底的に長時間やらないと本音がでてきませんから、11時間という長時間になったんでしょう。自動車は関税撤廃をとりましたけれど、年限が決まっていない。自動車部品も米のビッグ3は日本製使っているわけですから、早く決めて欲しい。でも農産物が決まらない。『昨日は進まなかった』という報告を受けています。そもそも、去年の2月、安倍−オバマの日米共同声明で、日本の農産物と米の自動車・工業製品については慎重に交渉を、ということで日本も参加することになった。ところが米側は『それ以前のハワイ協議ですべての関税撤廃で合意した』と主張。それは飲めません。日本としては公約でもあり、国会決議もあり、あくまでも日米共同声明が原点です」

 日豪EPA合意が一足先に決まったことがTPP交渉にいい影響を与えるのではないか、と言われているが、と尋ねると「日豪はいい形で決まりました。TPPでもこれが交渉の一つの形だと主張していきます。お互い柔軟に交渉しなきゃ。関税率、一桁台で決着? とんでもありません。それは飲めません。ただ、もともとゼロだったのが、数字が提示されたというのなら、まだまだ交渉の余地があるということですね。今回は、米はまとめようと本気だと思います。両方の顔をたてるような形で、オバマ大統領来日の24日ぎりぎりまで事務方が交渉を詰めると思いますよ」

 日豪EPA交渉を見事まとめた西川さん。その交渉ぶりを伺った。「第一次安倍政権の時にスタートしてから7年間かかりました。今年2月のTPPのシンガポ−ル閣僚会合の時に豪州のロブ大臣を会合の合間に呼び出しましてね、進めようということになった。ロブさんは早速、私を豪州に招待してくれ、アボット首相から『全権をロブ大臣に与えるから決着させてくれ』といわれましたよ。石破幹事長・安倍官邸も応じてくれまして、牛肉の関税引き下げ+セーフガード、そして自動車の関税撤廃、となったわけです。豪州も原理原則論者でしたから、よくまとまったと思います。交渉事は期が熟したかどうか見極めることが一番重要。遅くても早くてもダメ。それから相手の話を良く聞き、要求や質問に即答すること。それが相手の信頼を勝ち取ることになります。ただ、この答えで日本の中を乗り切れるかどうか、確信していないと即答はできません」

 参加12か国の中で少しでも味方を増やそうと、マレーシアにも行き、今度はシンガポールに飛ぶそうだ。「TPPはアベノミクスの成長戦略の大切な柱ですから。農水族と言われますけど、これをやることによって農業を商業にしなきゃ。農業所得を上げて若い人達がついてくるようにしたいと思っています」

 今回来日したロブ大臣から、EPA合意の記念にとムチをプレゼントされたという。「カウボーイ用のムチですかね。立派なモノです。ムチって権力の印なんだそうですね。TPPでの日米交渉をがんばれ、ってことかな?」

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:4月11日(金)23:00/4月12日(土)9:30/4月13日(日)0:30