今週の一筆
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02月28日の放送

武力行使しない範囲での集団的自衛権の解釈改憲は必要

民主党 長島昭久 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは元防衛副大臣で野田首相の外交・安保防衛担当だった民主・長島昭久さん。米国外交評議会初の上席研究員を務めた経験もあるだけに、昨今の日米関係の悪化を懸念する。

 「野田政権で日米関係が回復して評価され、安倍政権がそれを引き継いで1年間、戦略的外交を展開、沖縄もあと一歩のところまでやった。その中で靖国参拝。いつかは行くとは思っていたが、タイミングが悪い。中国・韓国の反応は想定内だったろうが、欧米、アメリカ政府の内と外から厳しい批判。米政府はシリアで判断できなかったので判るように、今、余裕がない。アジアで余計な波風を立てないでくれ、というのが本音。だから『失望』なんです。もう一つ、安倍政権は周りの人も含めて、戦後秩序に対してチャレンジしていると見られ始めた。慰安婦や侵略の定義、一つ一つは議論がいろいろできるが、パッケージで見ると復古調に取られ、中国がそれを助長している。今の太平洋の微妙な戦略情勢、危機感を共有してくれているのだろうかとアメリカは懸念を持っている」

 「来年は非常に重要な年。終戦70年、中露は対日戦勝記念式典をやろうとしている。日韓国交正常化50周年。韓国は日韓基本条約の見直しを言っている。もう一つ、大隈内閣の対華21箇条要求から100年。これは帝国主義・拡張主義の始まりとしてアメリカが日本から離れるきっかけをつくったもの。復古調では乗り切れない。『ドアはオープン』だけではダメ。戦後日本の在り方を丁寧に説明して、道筋をつけないと」

 集団的自衛権問題について聞いた。「安倍政権に対してきちっと対抗するためにもイデオロギーではなく現実的・理論的な対応のできる野党を結集しなければ、という考えから民・維・みんな・結いの有志で『外交・安全保障政策研究会』を作った。そこで今議論をしている。今の国際情勢は一国だけで安全を確保するのは難しい状況。個人的には今の9条でも集団的自衛権を読めるとは思っていますが、でも積み上げてきた解釈を一夜にしてひっくり返すのは難しい、と思います。安倍政権もそこは同じだと思います。ただ集団的自衛権と言ってもドイツのようにアメリカと一緒にコソボで爆撃、というのは無理。『海外では武力行使はしない』これは9条に書いてあります。ただ、武器の行使はあるかもしれない。自ら殺傷したり破壊しなければ、これは許されるだろう、と思っています。イラクの後方支援とかPKOでの邦人保護の際の必要最小限の武器使用とか」

 国会の議論も足りないという。「そりゃ閣議決定後に法案出して国会議論、というのは楽でしょうが、それではおそらく国会も閉幕してしまい議論の場が作れない。我々の会では、『安全保障基本法』を議員立法で提出しようと考えてます。議論の場を作り、それをその後の閣議決定に反映して欲しい、と思っています」

 この収録後に開かれるという民主党内での議論は具体的ケースに当てはめて議論をして方針を決めるとのこと。「大事なキックオフなのでご期待いただきたい!」

 ゴルフに最近力を入れているという長島さん。「一緒に廻るのは超党派の議員や在日大使館の人達。ま、ゴルフ外交ですよね!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:2月28日(金)23:00/3月1日(土)9:30/3月2日(日)0:30