今週の一筆
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11月29日の放送

特定秘密保護、国会が指名した第三者機関が必要

民主党 後藤祐一 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは民主党筆頭政調副会長の後藤祐一さん。注目の特定秘密保護法案は衆議院で強行採決され、参議院での審議に入っている。その中で民主党は独自の対案を出したが、すでにみんな・維新との修正合意ができており、日程的にもきつく、野党の主導権が握れない結果に終わってしまった。何故、もっと早く対案を出せなかったのか後藤さんに聞いた。

 「日本版NSC法案は修正して賛成したように、こういった法案が必要なのはわかっています。しかし、与党の法案はあまりにもできが悪い。それできちんと対案を作ったら、5本もの法案が必要になって、それでまとめるのが遅れたんですよ。?まず公文書管理法改正案。これは文書を必ず残すこと。?情報公開法改正案。情報をわかりやすく、たとえ請求がなくてもHPなどできちんと公開すること。?特別安全保障秘密適正管理法案。第三者機関を作り、秘密の範囲を規定、罰則は今まで通り。?情報適正管理委員会設置法。つまり国会が指名した有識者による第三者機関を作るための法律です。?そして国会法改正案。国会の秘密会に提供する情報は国会が決める。という5本です」

 皆が懸念しているいくつかの点についても尋ねた。「範囲? そもそも防衛秘密は現行法で十分。外交と国際テロだけ加えればいい。スパイ行為は警察と公安が入れたがっているが、これが一番国民が不安に思っているところで、こんなところまで広げる必要はない。基準・運用は国会が選ぶ有識者による第三者機関を絶対作るべき。秘密を守ることと知る権利のバランスをどうとるかだが、国民の代表たる国会だから信用できる。行政がお手盛りで作っても誰が信用しますか?もっとも、与野党協議の中で『国会議員が選ぶ委員に大事な秘密を扱わせるなんて危険きわまりない!』という文言があってびっくりしましたよ。たぶん役所が作ったのでしょうね。首相は作る、とおっしゃったので期待はしてるんですが・・・罰則? 実は抑止力としては罰則を重くするより、一罰百戒、きちんと懲戒処分をすることが大切。もちろんアクセスを厳しくするなどの管理強化も必要ですが」

 それにしても、みんなの党が何故あんなに早く修正合意をしてしまったんだろう、と憤る。「郵政見直しにしても、消費税法案にしても3党が合意したから安定している。こういう永続的な法案は、政府が変わることもあり得るし、野党も含めたきちんとした協議をやるべきだと思うんですけどねえ」

 野党共闘は無理?と聞いたら、「この交渉で自民の中谷元さんなんかとはいい議論をしました。中谷さんの『右でも左でもない政治』という本の中に『きちんと対案を出そう』という言葉がありまして、思わず質問の中で引用してしまいました。私もどちらかと言えば保守なんで、こういうリベラルな方と意見を形成していけるのはいいですね」

 これから国家公務員法案への質問を徹夜で作ります、と言って帰られた後藤さん。一番の楽しみは3歳になったお嬢さんと遊ぶこと。「この間は幼稚園入園のために前日の夜8時半から並びましたよ! 鼻がつんと上を向いていてボクとそっくりでね!」とにっこり。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:11月29日(金)23:00/11月30日(土)9:30/12月1日(日)0:30