今週の一筆
【画像】
【画像】

11月01日の放送

原発ゼロのためにも東電は破綻させることが必要

自民党 河野太郎 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは自民党の河野太郎さん。小泉元首相の原発ゼロ発言が話題を呼んでいるが、河野さんは東日本大震災よりずっと以前から、脱原発に取り組んでいて、小泉さんの発信力に期待すると言う。

 「現状を見てください。東京電力という上場会社に事故処理を任せているから、お金を気にして汚染除去の費用も踏み倒し、汚染水対策もどうやったら安く上がるかばかり考えている。安物買いの銭失いですよ。しかも、後手後手に回っている。もはや当事者能力がないことは明らか。3.11直後に経産省が破綻処理しないと決めたから、それを覆せない。破綻させたって大丈夫。JALの時と同様に、オペレーションは続くんですから。早く政治決断をしてそれを覆さねば」

 「汚染水だって、元々地下水が建屋の下にたまる事故がたびたびあった。それに原子炉を冷やす為に水をかければ、それは即汚染水になる。もう、水で冷やす方式は止めて、空冷式にすべきです。でも原子力ムラは“原子力技術の失敗のモニュメントになる”として、拒否する。早く政策転換して、世界からベストの知見を集めて汚染水処理をするべきですよ。除染だって、今作業している人達の衣服から始まって、まだまだ除染すべきものが出る。どうするんですか? 中間貯蔵施設だって1日も早く作らなければ」

 できそうもない核燃料サイクルのおかしさ、無駄使いをみて、脱原発を言うようになったという河野さん。とはいえ今すぐやめろ、いうわけではないとも。

 「やれ反原発だ、脱原発だとセクト主義というか、自分たちだけが正しい、と言う人がたくさんいます。これでは力にならない。私たちは超党派で『原発ゼロの会』を作っていますけど、▽核燃料サイクルはやめようね▽原発ゼロを目指そうね▽固定買い取り価格制度は維持しようね、というところでは一致している。緩やかな共闘で原発をなくしていけばいいんですよ。全国の核燃料だって貯蔵場所は3数年で満杯になり、原発の中に置いておかざるを得ない。自動的に原発は止まるんです。それに原子炉の寿命も40年ですから、新増設しなければ、2050年にゼロになります。それをきちんと言えば、小泉さんの言うとおり、いろんな知恵が出てきますよ」

 しかし自民党は再稼働に舵を切ったようだが、と聞くと「いや、もともと再稼働は否定してないし、それでいいと思います。即ゼロ、というのは無理。安倍さんも電力自由化の方向で法案出していますから、必要な原発をきちんと原子力委員会が査定して、必要な部分だけ再稼働して、その間に再生エネルギーを育てていけばいい。もちろんそれでは足りないでしょうから、石油エネルギー等も借りて。でも中国やインドの消費量を見ていると、そちらの方も枯渇していきますから値段があがりますよね。そこまで見据えてエネルギー問題を考えなければ・・・」。まだまだ脱原発を発言していくそうだ。

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:11月1日(金)23:00/11月2日(土)9:30/11月3日(日)0:30