今週の一筆
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09月20日の放送

護憲派か改憲派という質問ではなく、憲法のなかみの議論をしっかりと

民主党 枝野幸男 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストはこのほど雑誌「文芸春秋」に「憲法改正私案」を発表された元官房長官・民主党の枝野幸男さん。

 「国会議員になった時に、『あなたは護憲派ですか?改憲派ですか?』と聞かれるのにすごく違和感があったんですよね。良く変えるなら賛成だし、悪い方へなら反対だし・・・2000年でしたか憲法調査会が国会にできて、自民の中山太郎さんを座長に、ボクも後半に代理として議論に加わって、それこそ条文ごとに各党が5年くらい議論しましたよ。諸外国へ行って調査もしました。首相公選制だって、実際にイスラエルに行ったりして、結局、日本にはふさわしくない、という方向になりましたし。9条だって少なくとも変えるか、変えるのを止めない、という方向が出ましたよね。ただ、第一次安倍政権の時に、国民投票法を国会の頭越しに出されて、与野党の信頼関係が崩れた上に、我々が政権をとってからは、憲法改正より前にやらなければならない、復興、財政、社会保障などの問題が山積みでしたから、憲法の議論がまた護憲・改正の衝突になってしまった!」 

 「ところが、安倍政権が復活してとたんに憲法改正、集団的自衛権の問題を持ち出した。自民党自身が積み上げてきた憲法解釈を国会や国民の議論・理解のないまま、一政権が勝手に変更してしまうことが正しいのか? 憲法は権力を縛るためのもの、という立憲主義を否定することになり、これはとても怖いことです! 民主主義政権といえども間違ったことは沢山あった。だから、今回、9条に関して具体的な議論ができるように、現行憲法9条に2項と3項を付け加える形で憲法改正私案を出したんです。国の根本に係わることは、明文化をすべきです」。枝野さんの憲法改正私案の内容は、番組をご覧いただきたい。

 政府は今、有識者懇を復活させ、集団的自衛権に関して「4類型」で議論しているが、これは少し違うのでは枝野さんは言う。

 「あれは個別的自衛権と国際貢献に関する集団安全保障で解決できる問題です。大体、個別的自衛権と集団的自衛権をとかく別個なものと分けて考えがちですが、ひとつの事象でも側面からみると両方を兼ねていることもありますからね。やはり集団的自衛権はどういうものか、日本は何処までできるのか、憲法を改正してきちんと書き込むべきです」 

 最後に枝野さんが強調したのはやはり立憲主義のこと。「憲法は自分たちが少数派になったときのものなんですよ。例えば、共産党が両国会で2分の1以上取ったときのこと考えてみて下さい。我々は、この憲法があるから安心だ、というものを作っておかないと本当の民主主義を持つ近代国家としてのベースを崩してしまう。そこを恐れて欲しいですよね」

 ヒマがあったらもっとカラオケに行きたい!という枝野さん。合唱でTBSのこども音楽コンクールに出場したこともあるくらいののど自慢で、目下の十八番は「恋するフォーチュン・クッキー」と「潮騒のメモリー」だそうだ。「夏休みは、もっぱら音楽をダウンロード。ユーチューブで振りまで覚えましたよ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:9月20日(金)23:00/9月21日(土)9:30/9月22日(日)0:30