今週の一筆
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08月02日の放送

平均寿命と健康寿命の格差拡大が心配

自民党 武見敬三 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは参院選・東京選挙区で4回目の当選を果たした自民党・武見敬三さん。まずは選挙戦の振り返りから。

 「比例区と選挙区では戦い方が全然違う。比例区は支援団体がハコモノを用意してくれて、そこに乗っていればよかったけれど、選挙区、まして東京という巨大なところでは広く薄くネットワークを作り上げなければ。急な出馬だったし、私のポスター見ただけで入れてくれっこないから、いかに私の政策を聞いてもらえるか。初めはミニ市民講座を開いて政策を訴えましたよ。幸いこの6年間、日本の医療制度をどうするか考えてましたので『活力ある健康長寿社会構築』を中心にすえてね。ネット選挙ですか? そりゃ選挙運動生中継とか、3分発言とかいろいろ発信しましたよ。選挙戦中は、他の候補の事は見るヒマもなかったですけど、共産の吉良さんとか、山本太郎さんなんかは非常にうまく使っていたようですね。最後の1週間なんて、山本さんが私を抜いていく感じがしましたもんね。ネットがどの程度影響を与えたのはわかりませんが、米国なんかでは、ネット対応の専門家がかならず議員の側にいて発信している。いずれ日本もそうなるのでは」

 選挙中に武見さんが訴えた「活力ある健康長寿社会の構築」。少子化対策は当然だが、高齢化対策で考えるべきは「活力ある」の部分だという。

 「平均寿命と健康寿命の格差が広がっているのが心配なんです。日常の生活を自立してできるというのが健康寿命。平均寿命はのびているのに、健康寿命はのびていない。寝たきりなんか本人も不幸だし、周りもコストがかかる。70歳、75歳でも健康で働けるように医療支援や雇用体系・税制を変えれば、高齢者は年金を受け取る側から払う側に回り、若人の年金負担が下がる。今の社会保障国民会議は結局、年金・医療等の個別修正の積み上げで総論を作る。これは逆ですよ。どういう社会を作るかをまずイメージして、それに合うように政策を作っていく。今こそ21世紀型の活力ある社会を創るいい機会なんで、私はそれをぜひやりたいですね」

 以前、海洋基本法を作るのに尽力された武見さん。
 「ちょうど東シナ海に中国が出てきた時で、安全保障上からまず創ったんですけど、国連の海洋法条約の国際的ルールもきちんと取り入れて中国とは違って大人の対応をしてます。ただ、海上・海中・海底と省庁の縦割りで運用が、各省庁のパッチワークにしかなっていない。海洋国家日本としては尖閣等領土問題だけでなく、資源・エネルギ−問題まで包括的に海洋戦略考えなければ。アベノミクスの重要な柱としてこの4月に新しく作り直しまして、ようやく動き始めましたよ。でも中国との関係で言えば、短期的には武力衝突が起きないように危機管理の仕組みを早く作らなければ。それに今の状況を打開するためには、政策責任者の冷静さ、粘り強さ、しかもしたたかに政策を実行する胆力が必要ですね」

 選挙が終わったばかりで今は挨拶まわりの毎日。「とにかく温泉につかってゆっくり休みたい」と話す武見さん。

 「選挙の時は直感で動いてましたからね。でも反面、いろんな人に話すことで大局的に政策を整理することができました。今後の6年間、改めてじっくりと政策に取り組んで行きます!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:8月2日(金)23:00/8月3日(土)9:30/8月4日(日)0:30