今週の一筆
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05月10日の放送

憲法改正、国民が本当に望む事なら3分の2は超えられるはず!

民主党 辻元清美 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは民主党副幹事長の辻元清美さん。まずは韓国・朴大統領がアメリカで発言した歴史認識問題について。

 「先日も、予算委員会で安倍総理に従軍慰安婦に関する河野談話見直しについて質問したんですよ。前回の安倍政権時の閣議決定を見直しの根拠のように言っていましたが、あれは単に私が出した質問趣意書の答弁書にすぎないんです。安倍政権になると、毎回こういう問題が出てくる。アメリカだって懸念している。前回は米下院やオランダ、カナダなどアジア以外の国からも人権無視の非難決議が出されたんですよ。だから今回もしっかりとおかしいと言い続けますよ」

 憲法調査特別委員会などで、もう10数年、憲法問題を議論してきた辻元さん。安倍首相の主張する「憲法96条改正」に対してすぐに、超党派の「立憲フォーラム」を立ち上げた。

 「『立憲主義』という政治の土台をもう一度見直そうというわけです。石原代表が『憲法を破棄しろ!』と言うのを安倍さんが反論もせずにニコニコ聞いている。破棄したら、私たちの土台がないことになる。おかしいじゃないですか? 憲法は、国民の側が、為政者・権力を持っている人に護らせるルールです。自分の思い通りにするために変える、というのは国民の手から憲法を奪うこと。大体、国民から『ここを変えて欲しい』と言う声が上がって初めて、立法府がそれを受けて改正論議に入るべきもの。それなのに、ここが変えたいけど無理だからル−ルを変えようというのは、スポーツで言えば自分が勝ちたいからルールを変える、というのと同じ。ずるいと思う。国民が本当に望んでいることなら、3分の2をクリアできますよ。正々堂々と勝負しなければ!」

 「護憲派の役割は大きかった。朝鮮戦争もベトナム戦争も参加しなくてすんだ。でも」と辻元さん。「改正の3分の2というハードルがあったために逆に3分の1取っていればいい、となってしまった。そして、他にいろいろな問題があるのに9条改正賛成・反対の一点だけの神学論争になった。だから、その隙をついて、96条改正という他のベクトルの議論にやられてしまった。そこは反省すべき点です。ただ、今、憲法改正をやらなければいけないのだろうか。アベノミクスも危ういと思いますよ。私たちの暮らし、国民生活でやらなければならない問題が先にある。社会保障と税の一体改革なんて全く進んでいない。憲法改正なんてその先ですよ。公明党や自民党の先生方からも『辻元がんばれ!』という声をよくいただいています。今はタカ派偏重! タカもいてハトもいるからいいのに、リベラルハトが絶滅危惧種になっては大変です!」

 支持率でも安倍内閣・自民党の一人勝ちの中、民主党の今後が心配だが、と聞くと「安倍政権の潮目が代わるときがきっと来ます。その瞬間をとらえて一斉に蜂起しなければ。下手をしてやいやいやっても、逆方向に向いてくる。今はちょっと様子見をする時ですね」 

 このところ憲法問題の論客として引っ張りだこの辻元さん。ヒマができたら航海に出て、太平洋の島・パラオなんかに行ってボーッとしていたいと言う。「ピースボートをやっていたせいか船や海が好きですね〜。海の真ん中にいると気分が大きくなりますやねん!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:5月10日(金)23:00/5月11日(土)9:30/5月12日(日)0:30