今週の一筆
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04月05日の放送

主権回復の日 改めてこの国の在り方を考えよう

自民党 野田毅 税調会長

対談を終えて

 今回のゲストは自民党税調会長の野田毅さん。といっても今回は税制問題ではなく自からが会長として推進なさっている「主権回復の日」について。

 「ボクはね、初当選が1972年。つまり沖縄返還、それに日中国交回復の年です。だから国の在り方を一生懸命考えましたよ。戦後、と一口で言うけど実はひと続きではない。二つの大きな記念日があるんです。まず日本が敗戦した8月15日。敗戦記念日。ポツダム宣言を受け入れ無条件降伏、日本は被占領国になって、物事はすべてGHQが決めた。主権を失った日です。そして4月28日。サンフランシスコ講和条約で初めて主権を回復し、自分の国の運命は自分で決められるようになった。だからこの二つはセットです。ですが、8.15しか記念日になっていない。しかも、悲惨な戦争の結果、敗戦前の6月にすでに占領下に置かれていた沖縄はそのままで、さらに20年遅れて本土復帰をした。だから『屈辱の日』という県民の皆さんの心はよくわかります。でも、4.28がなければ沖縄本土復帰もなかった。だからこれはお祝いの日じゃない。この日の意味をもう一度冷静に考えて、日本のこれからの在り方を考えてみようじゃないか、という日なんです」

 野田さんの指摘はまだ続く。「佐藤元首相は『沖縄が返還されないと戦後は終わらない』と言ったけど、実はまだ完全には戦後は終わっていないんですよ。国の根幹の憲法。これは占領下、主権のないときに作られたもの。前文だって北のミサイル・核の問題があるなど、世界が大きく変わっている中で通用しますか? やはり自分達の手で変えなくては」。とはいえ、「主権回復の日」はこの前の戦争を正当化することではないという。

 「ドイツと違って日本は一億総懺悔と言って戦争責任を明確にしなかった。東京裁判は海外に対する責任を勝者が裁いた形式的なもの。しかし、日本自身が責任の所在を明らかにすることはなかったんですよ。だから、戦争での死者を祀るべき靖国神社に東条などの刑死者や外務省の松岡や白鳥などの病死者まで合祀してしまった。これでは「東京裁判否定のための社」と取られてもしかたがない。しかも今の若い人たちはそれらのことを教えられていないし、しらない。だから議論もできない。それをこの際、考えて欲しいんです。日本が過去にこだわりすぎると、頭越しに米中が手を結ぶことになりかねませんから。安倍内閣? 前回はともかく、今回は非常に現実的になっているから大丈夫とは思いますが・・・」

 日中協会会長でもある野田さん、連休明けにも中国を訪れるつもりだとのこと。「与党にかえって初めてですし、向こうも新体制になったし。旧知の人とじっくり話をしてきますよ。日中関係、それに日韓関係は非常に大切ですから」

 趣味は囲碁(日本棋院4段)。「でも、忙しくて今はまったくやってません。昔は渡部恒三さんなんかとよくやりましたけど。囲碁は局面みるだけではだめ。白と黒が戦略・知略でもって布石やつめ、生き死に・・・最後は陣地を囲いこむ。大局観が必要なんですよね。そこが面白い!」と、にこやかに語ってくれた野田さん。ネクタイの柄は地元熊本県の人気NO1のゆるキャラ「クマモン」でした!

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:4月5日(金)23:00/4月6日(土)9:30/4月7日(日)0:30