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01月11日の放送

今年の政治・経済を占う

ジャーナリスト 嶌信彦氏
与良正男 毎日新聞論説委員

対談を終えて

 今年最初の「国会トーク・フロントライン」は恒例の「今年の政治・経済を占う」。今回もジャーナリストの嶌信彦、毎日新聞論説委員の与良正男両氏にお話しをうかがった。

 嶌さん曰く「年始の経済3団体の賀詞交歓会でも立錐の余地もないほど人が集まり、民主党議員が『去年はこんなじゃなかった』と嘆いていた」というエピソードを披露、与良さんは「景気は気。アメリカの財政の崖が先送りされたおかげもあるが、でも運も実力の内、気分だけではなく実力がともなうかどうかが問題」と指摘。

 経済再生内閣はいいけれど、こんなに組織を作っても大丈夫か、との問いには、嶌さん「大きな政府指向が見える。でもお金を付ければ世の中かえられる時代は終わった。今は、どうやって執行できるかが問題。成長戦略はさんざん言い古されてきた。“3本の矢”はいいけれど、民間投資を喚起するためには規制緩和などトータルで政策を実行しなければ。とにかく実行の段階に来ている」

 与良さんの「大企業偏重に見えるが」という指摘には「そう、中小企業・農業こそ力を入れるべき。ここが崩れると雇用も出てこない。それから、大企業も日本復興のために責任をはたさなきゃ。定昇上げ、ボーナスは必ず出す、という約束をするくらいでないと!」。与良さん「物価だけ上がって給料は増えない、雇用も増えない、では最悪ですもんね!」

 与良さんは今回の組閣の見所は裏方だと言う。
 「党人事も表の女性三役の代理に、二階・塩崎、石破幹事長の下に細田、とベテランを配している。官邸だって、外交は官邸主導で、ということで、安倍・麻生政権の時の外務次官だった谷内さんを参与に。さらに官邸機能強化で小泉内閣の秘書官だった丹後・飯島という大物を持って来た。これを安倍・麻生でしっかり統率して実行しようという腹だと思う」

 お二人口をそろえて指摘したのは中国問題の重要性。
 「自由と繁栄の弧」「価値観外交」「戦略的互恵関係」を提唱した谷内元外務次官の参与起用で、今回は実行するだろうと。首相がまず訪米、といったのも、ASEANに変えたのも中国とどう向き合うか、に腐心するだろうという証拠だと言う。TPPもこの文脈下とも言える、とのこと。「でもこれは大変。なにしろ、TPP絶対反対で当選してきた議員が半分以上いるんだから」と与良さん。

 半年後には決勝戦の参院選があるが、有権者に言いたいことは? と聞いたら、「典型的なのは未来の党だったが、5人いれば助成金を受け取れるのが政党でいいのか」と与良さん。「振れが大きいこの制度が云々、という前に、二大勢力を前提としたこの制度の下で、1強11弱はないだろう!英国がブレアを育てたように、政治家・政党をじっくり育てるべき。民主党はそれに応えているのだろうか? それから参院とはどういう役割なのか、もう一度議論をして、有権者はそれをもとに判断して欲しい」

 嶌さんは「参院選までは自制するではなく、勝ったらどうするか、を提示して欲しい。その上で『ぶれない党、ぶれない政治家』を選んで欲しい」というのが返答だった。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:1月11日(金)23:00/1月12日(土)9:30/1月13日(日)0:30