今週の一筆
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11月02日の放送

拉致問題、「一定の進捗」の基準をまず作り その認識を共有して交渉することが大事

民主党 松原仁 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、元拉致問題担当相の松原仁さん。退任のコメントが「きわめて心残りだ」だったので、まずその心をうかがったら「結果をだせなかったことを申し訳無く思っています。今年は小泉訪朝10年目、北朝鮮の体制も拉致の責任者じゃない人に変わりましたから、拉致問題解決の進捗にいいチャンスなんですよ。その意味で残念です。でも衆院の拉致特の委員長にもなりましたし、超党派議連の事務局長にも復帰しましたから、立場が変わってもしっかりやりますよ」

 北朝鮮も状況が変化していると言う。「今回の日朝交渉再開も向こう側から強い要請がありました。拉致問題解決より国交正常化が先、という人もいますけどそれはダメ。国交のある国の大使でも大使館以外は特定の場所しか入れない。ベールにつつまれた国だから、常にアメとムチが必要なんですよ。小泉訪朝で日朝国交正常化を打ち出したときは、ブッシュ大統領が『悪の枢軸』と名指ししていた。2008年、再調査の時は米の金融制裁があった。でも軽水炉を供与しただけの時はウラで核開発を続けていたでしょ。今回、北はさらに経済が悪化してますから、北は日本との経済関係が必要なんですよ。地下資源は中国に安い値段で買いたたかれている。一部でも日本に輸出したいんですよ」

 「松原3原則」というのがあるそうだ。
 ▽拉致問題は風化させない。一つの区切りは横田ご夫妻とめぐみさんをあわせること。▽死んだ人が生きていたりしても「隠していた」と非難しない。オープンになったと評価する。▽「一定の進捗」の基準を作り、その認識を共有して交渉にあたることがまずやるべきことの3つ。

 「何処に行っても言ってますので、北の朝鮮中央通信で5度もたたかれましたよ。でもそれは向こうが関心を持っている証拠。もちろん、一定の基準を作るといっても心情的なこともあるし、家族会・特定失踪者問題調査会等々関係者の意見をまとめるのは大変です。でもそれをしなければ交渉ができない。その議論をまず世を徹してでも始めようじゃないかと言っているんです。情報収集はあらゆるルートを使ってやればいい。でも交渉は一本化するべき。そして、その交渉の時に必要なのがこの基準を決めておくことなんです。あ、それから、一定期間、同じ人が交渉にあたらないと。向こうからもそれをいわれましたよ」

 今後は、拉致問題特別委の委員などをつれて、拉致とまだ認定されていない人たちの被害現場などを視察に行きたいという。
 「少しでも皆さん方に関心を持ち続けていただきたいですからね。日本の主権侵害問題と同時に人権問題にかかわるのは政治家の大きな仕事じゃないですか!」

 HPにのせるので趣味を教えて欲しいと言ったら、とたんに相好が変わった松原さん。「動物、植物、何でも好きなんですよ! ガンになった犬のトイレの世話でしばらく玄関脇で一緒に寝ましたし、昔は飼ってもよかった『イカル』という和鳥が死にそうになったときは、先生に言われたとおり、つきっきりで薬と卵の黄身を飲ませて回復させましたよ!あ、それにひまわりを育てるのも好きだなあ・・・」。笑顔で次々に話が飛び出してきた。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:11月2日(金)23:00/11月3日(土)9:30/11月4日(日)0:30