今週の一筆
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10月19日の放送

五輪不況?中国はそんなに悪くはならない

民主党 網屋信介 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは財務大臣政務官の網屋信介さん。元メリルリンチ日本証券副会長だっただけに金融・財政・経済問題に関する質問に的確な答えが返ってきた。

 まず日本で48年ぶりに開かれたIMF・世銀年次総会の総括をうかがった。
 「11月に財務大臣・中央銀行総裁会議があるんで、確かにそんなに踏み込んだ話にまではならなかったけれど、でも欧州危機・米国問題・中国問題・アラブの春後のアフリカ等々、危機感の共有や、新興国の国作りをどう後押しするか、実際に顔をつきあわせて話し合えたことはいいことだった」

 でも欧州危機の対応にしても独・仏と差があるように見えたが、と聞くと「他国の利益=自国の利益と大きいところではわかっていても、大臣も選挙がかかっているから、マクロの正しい考え方を国民に浸透させるのはたいへん。日本もヨーロッパも同じで、民主主義の限界なのかなあ・・・。だから政治に携わる人は国民をどう説得していくのかが大切な仕事になる。一方、僕ら企業で当然やってましたけど、市場にも説明しないと」

 成長率が落ちている中国経済への懸念については「僕はそんなに悪くならないと思う。都市部から地方へと経済効果波及している。五輪不況−五輪の次の年には景気が悪くなる、ということ知ってますか? 東京、韓国、ギリシャ、皆、次の年にダメになっている。でも、米・ロシアは大丈夫だった。なぜなら、地域が広くてロサンゼルス五輪であってアメリカ五輪でないから。中国も北京はダメでも上海は元気、というように。それに海外からの帰国組が活躍するのも大きい。儲かるチャンスが確実にあるから戻ってくるんですよ。賃金UPで企業が逃げる? いや逆に言えば購買力のある層が増える、ということですよ。でも、日本には痛いですよね。いつまでも政冷経冷ではダメ。歴史をひもとくとこういう問題は戦争になりがち。そうしないように知恵を絞らねば。灰色のままでも・・・」

 国会が開かれないのはおかしいのでは、と質問すると「問責を出して『総理はもう出てこないで』とはっきり野党は言いましたよね。それでどうして国会開けるんでしょうかね。ともあれ、特例公債法案を解散の道具につかちゃいけません。国民生活がおかしくなる」。
 急に経済対策を出したのは、月例経済報告で下方修正が続いており、景気対策のてこ入れを一日も早くしなければならないため、とのこと。

 「それにしても、民主党は宣伝が下手! いいことかなりやってきたんですけどね。規制緩和、公共投資削減、人にやさしい政治、子ども手当なんかありますよね。でも普天間だったり外交だったりの大きなことで全部つぶされてしまった!」

 趣味はマジック。10年ほど前にお嬢さんの父母会のお父さん同士でマジックバーに行ってすっかりはまったとか。
 「コミュニケーション・ツールとしてもいいんですよね。社長時代、テーブル・マジックを部下の前でやるとぐっと親近感がわく。カラオケで演歌や若ぶった歌なんか歌うより、よっぽどいい!」とニッコリ。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:10月19日(金)23:00/10月20日(土)9:30/10月21日(日)0:30