今週の一筆
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08月03日の放送

大阪都構想は地域主権へのステップ

民主党 逢坂誠二 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは民主党の逢坂誠二さん。北海道のニセコ町長から国政に転身、政権交代後は地域主権・地域活性化等を担当する首相補佐官や総務大臣政務官として、民主党政策の一丁目一番地とされた地域主権の実現に汗をかいてきた。

 そこで、まず、今審議中の「大都市地域特別区設置法案」(いわゆる「大阪都」法案)について尋ねた。

 「維新の会へのすりよりで作ったと言う人もいますけど、それは違います。民主党はもう二年も前に『地域のことは地域が自主的に判断して決定する」という閣議決定をしています。だから大阪が自主的にこういうアイデアを出してきたのは大歓迎! しかも、それを掲げて選挙に通ってきた、というのはまさに地域主権へのひとつのステップですよね!」

 ただし、大阪都構想が実現するまで大変だろうとも。
 「まず区割り設定、それに財政調整。東京都と違って、大阪は国から交付税をもらっている所だから、区間の財政調整をどうするかが大きな問題。県と区、役人をどちらに所属させるとか、学校をどこに置くか等々、問題は山積。それをひとつひとつ片付けていかないとダメですからそうとう時間がかかりますよね」

 このほど『自治体のカタチはこう変わる』という本を出版されたので、この3年間、何ができたのか、何がやれなかったかをうかがった。

 「一番良かったのは『国と地方の協議の場』を法制化したこと。これまでは地方が陳情というカタチでしかモノが言えなかったけれど、これが出来たおかげで、子ども手当の国と地方との役割分担や消費税アップの時の地方への配分額等々、本当に熱心に議論をして決めることができた。一番はじめに事務次官会議を廃止しておいたから、こういう場に政策を出して国と地方いっしょに議論して結論を得ることができたのは大きいですよ。それから補助金等の一括交付金化。これも各省庁からすごい抵抗がありましたけど、地域が自主的に自由裁量で使えるようにがんばって実現させました。後で調査をしたら地方の大半から『よかった、今年はもっと増やしてくれ』という返事がかえってきましたよ。残念なのは出先機関の原則廃止がだめだったこと。特に3.11以降は国の責任でやってくれ、という事柄が多くなって・・、だから縮小して経済産業局・環境事務所・国交省の地方整備局に絞って法案を作りましたが、この政治状況でまだ閣議決定できていません。これは仕切り直しになるのかなあ」

 「この本、『自治体のカタチはこう変わる』とタイトルをつけましたけど、実は『こう変わった姿』は書いていないんです。つまり、それを決めるのはそれぞれの自治体の皆さんで、国ではない。それが地域主権改革の本質なんです。だから書かなかった。とはいえ、例えば、フランスやドイツのように参議院の半数くらいを地方の首長と兼務にしたら、ずいぶんこの国のカタチは変わる、と思ってます」

 ヒマがあったら何をしたいですか? と聞いたら、「一日中寝ていたい!」

 本当に忙しい毎日だそうだが、少し考えてから「そうですね、大音響でボブ・デイランでも聞きたいなあ!近所に気兼ねなく!東京や函館でも無理でしょうね。ニセコでなら大丈夫かな? 雪の多いところでは家と家の間が離れてますから」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:8月3日(金)23:00/8月4日(土)9:30/8月5日(日)0:30