今週の一筆
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03月23日の放送

福島復興のキーワードは「除染」「賠償」「健康」!

民主党 増子輝彦 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは元経産副大臣の民主党・増子輝彦さん。
 「地元福島での被災をみると海外へ原子力を輸出する原子力協定には賛成できない」と本会議採決を棄権、東日本大震災復興特別委員長を辞任しただけに、今の福島の状況説明の一言一言に苦渋がにじむ。

 「福島復興のキーワードは三つ。除染・賠償・健康。これを一日も早く達成して、県民の不安を取り除かねば」。ただそう簡単ではない、とも。
 「チェルノブイリでは除染を途中であきらめてしまったようにたいへんな仕事。前例はない。だからこそ、どれだけお金をかけてもいいから、日本が除染の世界標準を作るべき。そうしないと安心感は得られない」

 「今回、避難区域の見直し提案が出されたが、これに伴う賠償額の提示をみても、実情が全然わかってない。これで打ち切られるんじゃないか、こんな単純な線引きで将来の自分たちの生活が決められるのはたまらない、という思いがみんなにあるから反対する。中間貯蔵施設問題もそう。仮置き場→中間貯蔵施設→30年後に最終処分場を県外に、というが、本当に30年後に実現できるのか? 今の政権がその責任をとれるのか? 法律をつくるなどの担保は? みなさん、そう簡単に納得はできないですよ」

 この一年間、様々な壁にぶちあたったという。特に国−県−市町村の縦割り行政。東電や政府への不信。それでも、復興庁がやっとでき、復興交付金や復興特区さらに福島復興再生特別措置法などで少しずつ前へ進み始めた福島。

 「野田総理にも陳情したのですが、復興庁の福島復興局長を本省の局長と併任にして欲しい。地元で自由に対応できますし、いちいち東京にでかけなくてもいい。机上の空論ではなく。地元の実情にあった対策が必要なんです!」

 原子力規制庁は米国のNRC(原子力規制委員会)のように独立した存在でなければ、というのが持論だが、国会提出法案では環境省の下に置かれた。
 「ねじれ国会なんだから、この点で反対されるのは当然。もっとそこを見越して法案をつくればよかったのに。案の定、4月1日スタートは無理。6月ともいわれているのは悔しい。私は“脱原発”だが、経済の現状をみると“縮原発”と言わざるを得ない。原発の安全性や安心感をきちんと担保するためにも、規制庁が一日も早くスタートして、いろいろな基準をつくらないと前へ進まないのに」

 復興が完了するまでゴルフを封印した増子さん。「時間ができたらゆっくりと家内と一緒に旅行に行きたいですね」としみじみ。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:3月23日(金)23:00/3月24日(土)9:30/3月25日(日)0:30