今週の一筆
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02月10日の放送

「原子力規制庁」は官僚の天下り先を増やすだけ!

自民党 塩崎恭久 衆議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、国会に東電福島原発事故調査委員会を作るために奔走された自民党の塩崎恭久元官房長官。外務副大臣経験者なので、まずは普天間問題をうかがった。

 「ガラス細工のように普天間移設・地元負担軽減と米軍再編をパッケージで解決しようと努力してきたのに、継続すべき外交を無視して、鳩山さんの迷走で沖縄の方の心を傷つけてしまった。普天間基地固定化の恐れも十分ある。もう一度仕切り直して真摯に皆で考えるべき」

 なぜ国会に原発事故調査委を作るべきと思ったのですか? とうかがったら、「日本は戦争突入からはじまって、バブル後の経済失速・失われた20年等々、失敗を何故おこしたかの反省、さらにそこから何を教訓とすべきか、を全くしてこなかった。アメリカなどはベトナム戦争、リーマンショック等々、みな中立の立場でそれをやっている。今回の原発事故も失敗をした行政府に調査会を作ってもダメ。で、国会にこそ作るべきだと思った。民主党の反対で一次は継続審議になったが、各党の協力で、法律による強力かつ独自の調査権を活用できる中立的なプロの民間人による調査会ができて、今、活発に調査活動をしている」 

 今回、民主党が提案する「原子力規制庁」の仕組みも大いに異論があるという。
 「諸外国では原発規制は皆、独立的な機関が許認可、規制と危機管理を全部やっている。ところが日本は、産業推進の経済産業省からは離したものの、環境省の下に規制庁をぶら下げてしまった。経産省がウラでやれる体制だ。私たちは独立した委員会を作れと主張している。民主党だってマニフェストに3条委員会でと書いてあるし、これまで3度もそれで議員立法を出しているにもかかわらず、天下り先の欲しい官僚のいいなりになって、こんな形にしてしまった」

 「もうひとつ、危機管理もオフサイト(被災者対応や自衛隊への要請、関係機関への支援要請等)などの行政の部分は総理がやるべきだが、科学的な判断が必要な部分はプロがやるべきとIAEAも言っているのに、今回の規制庁は総理の権限になっている。今回の菅さんの失敗をみれば、それがどんなにダメか判るでしょう? ここはこれから国会で大いに議論しますよ」

 民主主義の根本は三権分立、しかし現状は行政府の力が強すぎるという。今回の調査機関作りで、いかに立法府が官僚制度によりかかってきたかよくわかったという。

 「安倍政権の時にやった公務員制度改革も民主党政権になって全く無視されている。根本は労組体質!政権を奪還したらもう一度やりますよ!」

 時間があったら世界遺産巡りをしたいとのこと。新しい世界をどう作るのか、生き延びてきた世界遺産をみて、改めて考えたい、とのこと。「優等生すぎるかな?」と笑った。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:2月10日(金)23:00/2月11日(土)9:30/2月12日(日)0:30