今週の一筆
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11月18日の放送

55年体制でできなかった戦後の総決算を安保の面でも国民の理解を得ながらやっていきたい

渡辺周 防衛副大臣

対談を終えて

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※今回の聞き手は、長岡杏子アナウンサーです。

 今週のゲストは、渡辺周防衛副大臣。防衛副大臣になって2か月半、防衛省の居心地は? と聞くと「きびきび・マッチョの世界!? 敬礼で迎えられると背筋が伸びる」と、ニコリとしてから「安全保障の世界は日頃のシミュレーションが大事。想定外という言葉は二度と使わない」と、きりりとした表情で自らの心構えを語った。

 東日本大震災では、全国から自衛隊の活動に感謝の声が寄せられている。

 「これまでに延べ100万人が被災地で活動している。『自衛隊員はヒーローたれ!』指揮官の言葉に鼓舞され、全隊員が誇りを持って活動にあたった。家族の安否がわからない中、それでも職務にまい進した隊員もいた」「自衛隊は国民から頼りにされている」。

 今週、一川防衛大臣は、福島第一原発から半径20キロ圏内の警戒区域での除染作業に、自衛隊を派遣する意向を表明した。「隊員が心配なく活動できるよう、情報収集を徹底し各省と調整して環境を整備したい」責任を持つのは政治の側だと強調する。

 アジア太平洋地域の安定に向け、今週、オーストラリアにアメリカ海兵隊を本格的に駐留させることが決まった。そのねらいについて「中国の防衛費は年に2桁の伸び。増大する中国の軍事力に対しアメリカが動き出したのかな、という印象。アメリカがアジア太平洋においてどのような戦略を組んでくるかはこれから見えてくると思うが、中国を念頭においた駐留だ」と、指摘した上で「領海問題などで偶発的な衝突があること含め、冷徹な安全保障の世界では様々な事態をいつも念頭においておくべき。防衛省内でも検討している」。

 そんな中、普天間基地移設問題はこう着状態が続く。「沖縄の方々に期待をさせ、政治的混乱をまねいたことは、率直に申しわけなかった。だが、日米合意を重く受け止めると、沖縄のみなさんに理解していただけるよう真摯にお願いしていくしかない」。

 政府が年内提出をめざすとしている環境影響評価書についても県議会は反対の決議をしている。「年内に出す準備はしているが、出すとは言っていない。手続き的に理解していただけるよう、これからも話をしていかなくては」

 一方で「アメリカ議会がしびれを切らしているところもある。しかし、世界一危険といわれる普天間を固定化させるわけにはいかない。アメリカの財政事情と沖縄のご理解の狭間で必死に努力しているのが現状」と語る。

 アメリカ議会からは、嘉手納統合案も出ているが?
 「個人の発想の域を超えておらず、いまはロードマップを軸に進めるしかない」としたうえで「(期限が)11月23日と言われているが、国防費をカットするのかどうか、グアム移転でなんらかの変化が出てくるのか、最大限情報収集をしているところだ」と語った。

 もしも時間があったら? の質問に「モルディブに行きたいなぁ♪」。
 のんびりバカンスかと思いきや、「モルディブには日本のODAで作ったカレー工場があるが、震災直後、その生産ラインを日本人の好きなツナ缶に変えて、25万個も作り送ってくれた。そのお礼を言いに行きたい」のだという。実はモルディブ議連の副会長。「もちろん、水上コテージに泊まりたいけど」と笑顔を見せた。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:11月18日(金)23:00/11月19日(土)9:30/11月20日(日)0:30