今週の一筆
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10月28日の放送

想定外と言ってはいけない。我々の教訓が世界の教訓になる

民主党 金子恵美 参議院議員

対談を終えて

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※今回の聞き手は、長岡杏子アナウンサーです。

 今週のゲストは、民主党参議院議員の金子恵美さん。福島県選出で、党の東日本大震災復旧・復興検討PT副座長を務めている。震災以降「可能な限り福島に張り付き、県民の声を政府に訴えてきた」。実は初めてのテレビ出演で、打ち合わせまでは緊張していたようだったが「被災者の一人として、福島の現状を伝えたい」と、30分間熱く語ってくれた。  

 冒頭まず国内外からの支援に感謝を述べたうえで「世界的に有名になってしまった“フクシマ”を、危険というイメージではなく美しい場所として知ってほしい」と、決意を胸に、訴えた。

 原発周辺に住む、14万人超が避難の対象となった。9月末で緊急時避難準備区域は解除されたが、住民はまだあまり戻っていないという。

 「津波の影響で道路が寸断されていたり下水処理施設が使えないなど、まだまだインフラが整備されていない地域も。“安全”だから指定が解除されたわけだが、まだ“安心”の確保はできていない状況か。早く、安全で安心な環境を作ってふるさとに戻っていただくために、国も全面的に支援していく」

 仮設住宅での暮らしについては「少しずつ自分らしい生活を取り戻そうとみなさんが努力していると感じる。花を育てはじめたり、自治会ができたり、高齢者をそっと見守る仕組みができたりと、コミュニティができてきた。ひとり暮らしの高齢者の孤立化が心配されるなか、敷地内にサポート拠点を作ろうと政府はいま努力している。高齢者が交流できる場所、デイサービスの拠点をもっと増やしたい」

 明るい兆しが見える一方で「ある仮設住宅で『夢もない。希望もない。あるのは命だけなんだ』と言われた。ふるさとにどれだけ戻りたいことか・・・ 夢と希望をもっていただけるようなサポートをしなければ」と語る。

 除染については、「国が責任を持ってやっていく仕事。仮置き場→中間貯蔵施設→最終処分場、地域の思いを酌みつつ、早く工程表を出して除染を進めていかなければ」

 福島で暮らす妹さんには障害があり「私の政治の原点は妹」と語る。議員になる前から障害者福祉に力を注いできた金子さんは、今回の震災では、高齢者や障害者などの要支援者の支援のあり方も大きな課題としてつきつけられたと指摘する。避難時、サポートが得られなかった人も多かったという。地域の絆を深めるとともに、いざというときの支援の計画を綿密にたてることは急務と訴える。

 「もしもゆっくり時間がとれたら何がしたいか?」と質問すると「しばらくプライベートな時間なんて想像すらできない」と考え込んだ。「それでも何か・・・」さらに聞くと「妹や友人たちと、食事にでも行きたいかなぁ。妹を外に連れて行ってあげたいです」

 震災以降、大好きな姉と出かけられなくなった妹さんは、それでも、誰よりも金子さんを応援してくれているそうだ。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:10月28日(金)23:00/10月29日(土)9:30/10月30日(日)0:30