今週の一筆
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05月20日の放送

「友愛」「自立と共生」「居場所と出番」 今こそ、この言葉が役にたつのに!

民主党 松井孝治 参議院議員

対談を終えて

 今回のゲストは、劇作家で内閣官房参与の平田オリザさんとの対談集「総理の原稿」(新しい政治の言葉を模索した266日)を上梓された松井孝治前官房副長官。ちょうど「低レベル汚染水の海への放水はアメリカの決定」発言で平田参与の発言が話題になった直後だったので、まずその話についてうかがうと「あれは自費で韓国に行った際に海外での日本の風評被害を解消したいと話した講演で、つい不確かなことを言ってしまったと平田さんは反省していた。すぐ謝ったけれど、やはり政府に属する人の発言は重い、と改めてボクも思いましたよ。こころしなくては」

 その平田さんを参与に起用し、総理の演説の原稿作りを手伝ってもらったのは、例えばタクシーの運転手さんが運転中に中継を聞いて、何かが耳に残って、そこから改めて新聞で内容を読む、という風になってくれれば、と思ったからとのこと。

 そのスタートが選挙後の勝利宣言。「ひとつ間違ったら『民主党が正しくて悪いのは自民党と官僚だ』ということになりかねないので、あえて『国民のさらなる勝利に向けて』というタイトルで、敗者を讃え、政権交代後の政治を作っていこうと呼びかけたんですよ。鳩山さんと話し合って、平田さんの知恵も借りて『自立と共生』『絆』『居場所と出番』というキーワードを出して、『友愛』というキャッチフレーズをわかりやすく国民の皆さんに伝える工夫をしたんです。でも、この精神、この大震災でこそ必要だと思いませんか? それに、偶然かもしれませんが、施政方針演説、所信表明演説、国際交流会議でのスピーチ、いずれにも重要な一節として地震・津波関連が入っているんですよ」

 ツイッターで首相の思いを伝えると言う初の試みをしたり、逆に「鳩カフェ」をつくりバーチャルではない場を作って、いろいろな意見を聞く場を設けたり、官邸・首相と国民を結びつけようと様々な試みをしたのだが、「もう少し続けていてくれたら、もっといろいろなことができたのに」と残念そう。菅首相の官邸はまた元に戻ってしまったように見えるとか。この本の巻末にはその考えのつまった「国民のさらなる勝利に向けて」「基本方針」「所信表明演説」「施政方針演説」「国際交流会議での『アジアの未来』シリーズ」の全文が収められているので、ぜひお読みいただきたい。

 映画・落語の大ファンで知られる松井さん、さすがにこのところ足を運べないが、「でも気持ちのゆとりができるんですよね。それに、来てる人が笑ったり、うなずいたり、泣いたりするのをみていると、ああ、こんなことを感じてるのかってわかるんですよ。だから、政治家の人にも映画や落語を観て、聞いて欲しいんです」と力が入る。ちなみに、ごひいきの落語家さんは柳家さん喬、立川志らくのお二人だそうだ。

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:5月20日(金)23:00/5月21日(土)9:30/5月22日(日)0:30