今週の一筆
【画像】
【画像】

11月12日の放送

TPP? 〜原則全部撤廃ではなく、バイの約束が優先することがわかった!

民主党 山口壯 衆議院議員

対談を終えて

 G20についで、13日から横浜でAPEC首脳会議が始まる。そこで今回のゲストは、民主党政調筆頭副会長で党APEC・EPA・FTA対応検討PT座長として今回TPPに対する党の方針をまとめた山口壯さんをお迎えした。

 まず、わかりやすくFTA、EPA、TPPの違いを説明してもらった。「FTA」は二国間(バイ)で貿易障壁をなくす交渉、「EPA」はそれに通商や人の移動・知的財産等、包括的障壁をなくす交渉、それに比べて「TPP」は多国間(マルチ)で環太平洋諸国が包括的な交渉をする構想、と明快。

 それにしても、「急すぎるのでは? 中国に対抗しようとするアメリカにつられたのでは?」と尋ねたら、「アメリカ自身も自国経済が深刻化。オバマ大統領が金融立国ではなく産業に力を入れ、ドル安でそれを海外に売って雇用を確保する方針に本腰を入れ始めたのは今年になってから。それにアメリカにとっても、もはや中国は単なる敵でなく大事な商売相手になっている。もしかしたら、10年後には基軸通貨がドルではなくなっているかもしれないという人がいる中、どう世界の通貨システムを作るのかが大きな問題。その時『ドル』ではなく『元』になっていいのだろうか、と考えねば」

 TPP導入を巡って、農家と製造業の対立になっているが? と聞くと、「今回はルール作りに参加することが大事。だから、『情報収集のための協議』という文言にしたんですよ。この11月9日にTPP参加予定の9か国の話を聞かせてもらったが、『すでにバイでやっているところは、それを優先する』とあり、バイで例外になっているものは例外のままだ、ということをきちんと教わったんですよ。農業はだから例外になり得ますが、しかしだからといって、このままの農業保護のやり方を続けていたら、日本の農業はダメになりますよ。菅首相は『黒船』とおっしゃったが、11日、全国農業中央会に行って『ピンチはチャンスということで、農業改革のため知恵を貸してくれ』と言いに行きましたよ」

 元外交官で中国大使館勤務も経験し、政治学博士でもある山口さん、この間、中国にもベトナムにも足を運ぶ行動派。テニスはプロ級の腕前だが、密やかな楽しみはピアノのあるバーで、ちょっと酔って、みんなに聞かれないように!? ピアノを弾くこと。「でも、弾けるのは『アズ・タイム・ゴーズ・バイ』1曲だけなんですよ」とにっこり。

【画像】

川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「NEWS BIRD」で放送しています。
再放送:11月12日(金)23:00/11月13日(土)9:30/11月14日(日)0:30