今週の一筆
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09月18日の放送

菅内閣、ビジョンがなくても華がなくてもよい。大事なのは実!

橋本五郎 読売新聞特別編集委員

対談を終えて

 今回のゲストは読売新聞特別編集委員の橋本五郎さん。9月16日に菅内閣がスタートしたが、自民党総裁選の振り返りや菅内閣の評価、さらに今後の課題や解散・総選挙等についてお話を伺った。

 菅さん圧勝の総裁選では、同郷・秋田県出身とあって、あの生い立ちを語った出馬宣言にはジーンときたという。「あれが石破さんの地方票を食いましたね!」

 党執行部の顔ぶれは? 「結果的に派閥均衡になったが、二階幹事長の他は皆同期生。総裁選でも支えてくれた人たち。安心して党務を任せられる」

 内閣の顔ぶれについては「実質主義! ビジョンがないとか、華がないとか言うけど、大事なのは実。徹底的にミクロを攻め実現していく。ただこれは怖いところでもある。成果が出なければすぐわかって評価が下がってしまうから。本人は自信をもって選んだと思う」。閣僚それぞれの評価をしてくれたが、やはり河野さんの行革担当大臣への起用が目を引くという。

 菅首相が期待されているのは、まずはコロナ感染予防と経済の両立。一方、心配されているのが外交。橋本さんは日本記者クラブで行われた総裁選立候補者討論会での議論を話してくれた。「『菅候補は各国との首脳会談に常に同席していると言うが、首脳同士の外交とは違うのでは?』ときいたら、きっとなって、中身も全部承知していると反論した。やはり外交は大変だと思う。中国にどう向き合うか。日米基軸はもちろんだが、中国は隣の国。その辺のところはアメリカにきちっと言わなければ」

 解散・総選挙は何時? 「これは菅首相に聞かなければわからない。ただ、政治日程を見るとなかなかチャンスがない。今は『支持率の高いウチに解散』という風が吹いているが、菅首相はコロナ・経済の実績を見せて評価を問うと考えているようにも見える。ある人が『五輪後、その勢いをかって総裁選を前倒しして、その後、新総裁で解散では』と言ったが、それもありかもしれませんね!」

 今回は、総裁選・組閣の裏話などもいろいろ語ってくれた橋本さんだが、記者歴50年、政治アナリスト、コメンテーターとしてTVやラジオで引っ張りだこ。一方では「『二回半』読む(書評の仕事1995-2011)」「虚心に読む(書評の仕事 2011-2020)」などの本を出し、自分の蔵書を寄付してふるさとの廃校に「橋本五郎文庫」を作ってしまったほどの読書家。だから、趣味は? と伺ったら即座に「古本屋めぐり! 本を探すと言うより、古い本と巡り会うために歩いているんですよ!」

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川戸 惠子 (かわど けいこ)

兵庫県姫路市生まれ。
東京都立日比谷高校卒業、お茶の水女子大学国語国文科卒業。


 アナウンサーとして東京放送(TBS)入社「お昼のニュース・スタジオ」(ラジオ)「ニュース・デスク」(テレビ)のニュースキャスター等を 務める。
 報道局政経部記者に異動後、自治・建設・国土・郵政省等を担当するかたわら、選挙本部で選挙番組を担当。
 その後、報道局政治部部長や解説委員等を経て、現在はTBSテレビ・シニアコメンテーターとして「国会トーク・フロントライン」(CS放送「TBS NEWS」)のプロデューサー兼司会、選挙番組を担当。

この番組はCS放送「TBS NEWS」で放送しています。
再放送:9月18日(金)23:00/9月19日(土)9:30/9月20日(日)0:30