すぐ出来る!“やって楽しい”防災の知恵

2019年11月8日 [ 監修:あんどうりす ]
“アウトドアから学ぶ防災・減災”
~重いリュックを“軽く”感じさせる方法~

佐竹美希キャスター(CS放送「TBS NEWS」)

通勤・通学時に使う人も多いリュック。両手が自由になるため、災害時に必要なものを持ち出す際に欠かせないアイテムにもなっています。背負い方次第では、重いリュックを“軽く”感じさせる方法があるんです。

最近、若い世代を中心にリュックの位置を腰よりも下に背負い、揺らして歩く人が多く見られますが、実はこれ、重く感じる背負い方なんです。では、どうすれば、“軽く”感じるようになるのでしょうか?

密着させる・揺らさない

まず、体に密着させ揺らさないことです。揺れると「慣性の法則」が働くので、リュックを背負っている人に、その場にとどまろうとする力が働きます。揺れに反発した力を出すことになるので揺れるとすごく重く感じてしまうのです。

【慣性の法則】
力を加えない限り、静止している物体はそのまま止まり続け、動いている物体はその速度を保ったまま同じ速さでまっすぐ進み続けるという物理的な性質を表した法則

アウトドア用リュックには、ショルダーハーネスの胸とウエストにベルトがあり、体に密着するように留めるので揺れないようになっています。

重心は高い位置に

肩ひものストラップを短くして重心を高くします。そして、重いものをリュックの上部に置くと、リュック全体の重心が高くなり、自分と荷物の重心が近くなるので“軽く”感じます。

アウトドアをする人は、テント等の重い荷物はリュックの底ではなく、必ず上の方に入れています。

  • 荷物(重心)の位置が低くなると…

    体が後ろへ反ってしまい、それをカバーするために体が前屈みに
    肩こりや筋肉疲労につながる

  • 荷物が片方に偏っていると…

    バランスが取りづらくなり、姿勢が悪くなったり、片方の肩へ負担に
    疲れやすくなる

重いものは背中の近くに

荷物の重心が人から離れていくと大きな力がかかり、後ろに引っ張られる感覚になります(右図)。重く感じるだけでなく、転倒する可能性もあるので、重いものは背中の近くに配置しましょう。

面で支える

紐幅が細いものより太い方が “軽く”感じます
荷重を面で支えることで重心を分散することができるため

昔からの知恵を取り戻そう!

二宮金次郎が背負っている薪も上部の本数が多い。昔の人は重い物を上に持って工夫をしていた?!

プラス・アドバイス!

普段用のリュックでも、上に上げてストールで巻いたり、服の中に入れてしまったりして、体にフィットさせることで代用できる


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