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気象庁、「5段階の大雨警戒レベル」スタート

 梅雨のシーズンが本格化するのを前に、大雨による災害発生の危険度と住民に求められる行動とを、5段階の警戒レベルで示す新たな情報提供がスタートしました。

 去年7月の西日本豪雨では、気象庁や自治体から出されたさまざまな情報が住民の避難行動に必ずしも結びつかず、死者・行方不明者あわせて273人を出す平成最悪の豪雨災害となりました。「災害に関する情報が多種多様で分かりにくい」との指摘を受け、政府は、大雨による災害が発生する危険度と住民に求められる行動とを、5段階のレベルで示す「大雨警戒レベル」の導入を決め、気象庁は29日から運用を始めました。

 警戒レベルで重要なのはレベル3とレベル4です。レベル3とは自治体が「避難準備・高齢者等避難開始」を発表する状況を指し、自力での迅速な避難が難しい高齢者などには、この段階での避難を求めています。レベル4は自治体から「避難勧告」や「避難指示」が発表される状況を指し、対象となった住民の全員が避難を開始するとともに、避難を「完了」することが求められます。

 「警戒レベル4までに、全ての対応(避難)を完了させていただくということ。警戒レベル5や大雨特別警報、これを待つことなく、ご自身や大切な方々の命を守るために、早め早めの避難などの判断をしていただきたい」(気象庁予報部 木俣昌久 業務課長)

 気象庁は、危険度の最も高いレベル5になってからの避難は「もはや手遅れの状態」として、レベル4のうちに避難を終えるよう住民への周知を図りたいとしています。

(5月29日17:08)

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