ゲノム編集食品、「一部で安全性審査必要」

 遺伝子を自在に改変できる一方、規制のあり方が問われている「ゲノム編集」。厚生労働省の部会は「ゲノム編集した一部の食品」について、「安全性審査が必要」などとする考えを初めて示しました。

 見た目は普通と変わらない黒いヒヨコたち。実は遺伝子を操作してオスとメスの産み分けができるよう「ゲノム編集」されています。

 「ゲノム編集」とは、狙った遺伝子のみを操作してその機能を失わせたり、新たな遺伝子を組み込んだりすることができる技術です。

 広島大学の研究チームは、ゲノム編集した遺伝子を鶏の卵に入れ込み、その後、卵白とともに殻に戻してヒヨコを誕生させます。そうして生まれたヒヨコは大きくなるとオスとメスの産み分けができる可能性があり、将来的には鶏卵業者には卵を産むメスを、鶏肉業者にはオスを提供できるようにもなるといいます。

 「この技術を使って、例えば卵の中のアレルゲンを減らしたり、無くしたりすることができないかどうか、社会に貢献できるような部分の研究も進めています」(広島大学免疫生物学 堀内浩幸 教授)

 こうしたゲノム編集は、他の食品でも応用されています。一方、消費者団体から不安の声も聞かれます。

 「ゲノム編集というのが、まだ安全性が確立されていませんし、食品は毎日私たちが食べるものですから、何が起きるか分からないというのは、やっぱり大変不安」(日本消費者連盟 天笠啓祐 共同代表)

 5日午後に行われた厚労省の専門家による調査部会では、ゲノム編集された食品について、「新たな遺伝子を組み込むもの」については規格基準に基づき、「安全性の審査を経る必要がある」という方向性を大筋でまとめました。一方で、「遺伝子の機能を失わせるもの」については、「安全審査の必要はない」としましたが、「開発者から必要な情報の届け出を求め、概要の公表を行うことが妥当と考えられる」としました。具体的な取り扱いなどについては、今年度中にとりまとめる予定です。

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更新日時:12月13日 6時02分

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