TBSの動画ニュースサイト TBS NEWS

“地震に負けない”熊本城を再建へ、最新制震技術を導入
3分10秒

“地震に負けない”熊本城を再建へ、最新制震技術を導入

 熊本地震が発生して2年、天守閣の瓦が落ちて石垣が壊れた熊本城で復旧工事が進んでいます。そこには、観光客の命を守る様々な工夫が施されています。

 かつて難攻不落とうたわれ、地震が起きる前は、年間170万人が訪れていた名城・熊本城。

 「石垣、崩れている音がします」(記者)

 「未だに、あの音は忘れられない」(警備員 池田芳朗さん)

 誰もいない、あの夜の城内を知る警備員の池田さんです。

 「たぶん結構長い時間・・・。『バラバラッ、バラバラッ』。聞いたことがない音、ものすごく怖かった」(警備員 池田芳朗さん)

 それは、高さ40メートルの天守閣から無数の瓦が落ちる音。そして、石垣が崩れる音でした。

 「毎日、何千人とお客さんが来ていたので、昼間だったら大変なことになっていたのではないか」(警備員 池田芳朗さん)

 今、熊本城は、地震に強い城に生まれ変わろうとしています。例えば、この天守閣。小天守の石垣の被害が目立ちます。

 「大天守は、石垣と建物がくっついてなかったけど、小天守は、建物が石垣の上に乗っていた」(熊本城総合事務所 田代純一さん)

 石垣と建物の間に隙間がなかった小天守では、地震のエネルギーが石垣に直接伝わって崩れたと、工事関係者はみています。そこで今回の復旧工事では、小天守にも隙間をつくり、揺れに強い構造にします。屋根瓦は、薄くしたり、下地の一部を土から木材に変えたりして、1割ほど軽量化しました。さらに、釘で固定することで、熊本地震と同じ規模の地震でも落ちないことが実証実験で確認されました。そして、もう1つ。

 「制振装置を取り入れる」(熊本城総合事務所 田代純一さん)

 高層ビルにも使われる制振技術。建物そのものが揺れながら、地震のエネルギーを軽くする方法です。この技術を導入することで、天守閣の杭に加わる最大190トンの力を3割減らすことができ、耐震性能が上がります。制振技術が文化的価値のある日本の城に導入されるのは、初めてです。

 「文化財としても、観光としても、より良い熊本城にしていく」(熊本城総合事務所 田代純一さん)

 現代の技術を駆使し、復旧が進む熊本城。ありし日の姿を完全に取り戻すのは、20年後です。

この記事の関連ニュース

4月21日(土)のヘッドライン

注目キーワード別 記事一覧

TBS NEWS アクセスランキング 4月21日 5時02分

天気・ニュース番組ダイジェスト

4月21日(土)の「社会」ニュース

4月20日(金)の「社会」ニュース

4月19日(木)の「社会」ニュース

4月18日(水)の「社会」ニュース

4月17日(火)の「社会」ニュース

4月16日(月)の「社会」ニュース

4月15日(日)の「社会」ニュース

4月14日(土)の「社会」ニュース

PCサイトヘ

地震情報が入りました

ライブストリーミングが始まりました

速報の配信が始まりました

お知らせが通知されました