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20日
13時20分
日向灘で発生“小さな地震”捉えた、南海トラフ地震解明のカギ?
3分47秒

日向灘で発生“小さな地震”捉えた、南海トラフ地震解明のカギ?

 JNNプロジェクト「災害列島日本」です。今後10年以内に20%~30%の確率で発生するとされる南海トラフ地震。その地震発生の謎を解くかもしれない小さな地震が、九州と四国に挟まれた日向灘で発生していることがJNNの取材でわかりました。

 九州の宮崎県沖に広がる日向灘。その傍らにある建物の扉を開けると、地下に坑道が続いています。地震波などを観測する京都大学の観測所です。

 「地面がどういうふうに動いているかを測っている」(京都大学 地震予知研究センター 山下裕亮 助教)

 京都大学の研究グループは、4年前から日向灘の海域に海底地震計を設置し、調査しています。すると、これまでは見られなかった、「ある地震の波」が観測されたのです。

 「明らかに地震とは違うものがたくさん入っていて、解析していくなかで、いろんなことと比較すると、それがスロースリップ(地震)だった」(京都大学 地震予知研究センター 山下裕亮 助教)

 そう、「スロー地震」です。通常の地震波は、1秒間に数十回も振動します。一方、スロー地震の波は、振動が非常に小さく、直線にしか見えませんが、縦軸を大きく拡大すると、実は揺れていることがわかります。

 「スロー地震は非常にゆっくりすべる。半年かけて20センチくらいしかすべらない」(京都大学 地震予知研究センター 山下裕亮 助教)

 6年前の東日本大震災。実は地震の2か月前に、宮城県沖でスロー地震が発生していたことが新たに確認されたのです。

 なぜ、スロー地震が巨大地震の前に起こるのか。南海トラフ地震では、海側のプレートに引き込まれる陸側のプレートが跳ね返ることで地震を起こします。海底深くでは、プレート同士が固くくっついている「アスペリティ」と呼ばれる場所があり、歪みをためています。そこより浅い場所では、プレート同士のくっつきが弱いため、繰り返し小さな地震を起こしています。これがスロー地震です。

 このスロー地震が起こることで、歪みをため込んだアスペリティを刺激し、巨大地震を引き起こすと考えられているのです。

 実際に、このアスペリティが動いた地震が、去年、発生していました。去年4月、三重県南東沖で発生したマグニチュード6.5の地震。当初は、海底で起きる通常の地震の1つとみられていましたが、1946年の南海地震から実に72年ぶりに同じ震源域が発生した地震だったのです。

 これは、アスペリティの歪みが限界に近いことを示しているといいます。スロー地震が多発する日向灘は、南海トラフの状況を示す、いわば鏡のような存在だと専門家は指摘します。

 「次の地震に向かって最も敏感に、プレートの状態を反映するような場所」(京都大学 地震予知研究センター 西村卓也 准教授)

 日向灘で起きる不気味な小さな揺れ。それは、南海トラフ地震の予兆なのでしょうか?(20日08:13)

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