現場から、トランプ大統領一年

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1月10日放送

トランプ大統領が愛される理由「余計なことしないから」?

トランプ大統領暴露本の波紋、広がり続けています。掲載された証言が大統領の怒りを買った元側近・バノン氏は、運営するニュースサイトの会長辞任に追い込まれました。ここまでゴタゴタが続きながら、それでも根強い支持者がいるのはなぜなのか? 大統領が「余計なことをしない」、それが理由だというのです。

「思うに、私は頭が良いというより天才、非常に安定した天才だ!」(トランプ大統領のツイッター)

自らを「天才」と評したトランプ大統領。

「マヌケ(dope)」(マクマスター大統領補佐官)
「バカ(idiot)」(ムニューシン財務長官)

大統領としての適性が、疑問視される内容の暴露本に反発したのです。

まもなく就任から1年を迎えるトランプ大統領の支持率を見てみると、「低空飛行」ではあるものの、3割半ばを下回ることはありません。そこに存在する固い支持層が、ある現場から見えてきました。

氷点下15度の北部・ノースダコタ州。

「ヒゲに雪が積もってますね」
「これがノースダコタ流さ」(牧場主〔3代目〕 ウォーレン・ゼンカーさん)

おととしの大統領選で、トランプ氏に投票したというゼンカーさん。ある政策の撤廃を強く期待してのことでした。

オバマ政権は、私有地にあるこの水源にも厳しい環境規制をかけて利用を難しくし、全米屈指の農業州であるノースダコタからは、激しい反発が起きていました。環境保護を重視したオバマ政権は、家畜の糞尿などによる河川の汚染を防ぐための規制を導入。

「この私有地で牛が水を飲むことは許されず、フェンスで囲わなければならないという政府の規制は、私には理解できなかった」(ウォーレン・ゼンカーさん)

農家にとって不可欠な水源。そこへの規制をトランプ氏が撤廃したのです。

「この規制撤廃はどれほど重要?」(トランプ大統領〔2017年2月〕)

「とても!」
「非常に!」
「大違いです!」
「興奮しましたよ、農業にとっての勝利でした」(ウォーレン・ゼンカーさん)

州内のカウボーイたちもトランプ氏の規制緩和を高く評価。

「有言実行の男だと思います」(ノースダコタ州のカウボーイ)
「過剰な規制から救ってくれたんだ」(ノースダコタ州のカウボーイ)

規制緩和で恩恵を受けている業界がもう1つ。

「経済にブレーキをかけてきたさまざまな規制を、記録的なペースで排除している」(トランプ大統領)

全米2位の石油産出量を誇るノースダコタ。去年、1900キロにおよぶ地下パイプラインが完成しました。これも、環境汚染への懸念から、完成目前で建設をストップさせたオバマ政権の判断を、トランプ氏がひっくり返した結果です。

「州にとって大きな転換でした。石油の輸送コストが下がったことで、収益・税収増につながり、地域の教育や環境保護も手厚くできるのです」(ノースダコタ州石油協議会のロン・ネス会長)

経済成長に呼応するかのように、州内のトランプ支持率は59%と高い水準を維持。そして、ダウ平均株価は、去年、史上最高値を69回更新し、まさに絶好調。政府の「余計なことをしない」という方針に立った政策は、景気のさらなる加速とともに「岩盤支持」の強化にもつながっているのです。

しかし、専門家は…
「トランプ政権は今後、規制を緩和する際、それに伴う恩恵と負担を慎重に考えなければならない。利益と損失、実社会への影響を見極めなければならないのです」(ブッシュ政権の元・規制担当統括官のダドリー教授)

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