NEWSの深層

TBS NEWS

2019年4月15日

今週の数字「1億2644万人」

[ TBS報道局編集主幹 播摩卓士 ]

 総務省が発表した去年10月1日現在の日本の総人口は、1億2644万人と前の年より0.21%減りました。人口減少は8年連続で減ったこと自体はもはや当たり前になってしまいました。日本の人口のピークは2008年の1億2808万人でしたので、この10年で164万人も人口が減ったことになります。小さな県なら2つ分に相当します。

 今年の特徴をいくつかあげると、まず、0.21%という減少率は今の統計をとりはじめた1950年以来最大です。次に、年齢別で見ると、15歳から64歳の生産年齢人口の割合が、全体の59.7%となり、この割合も統計開始以来、最低です。生産年齢人口は、1年で51万人も減少しました。1年で51万人減ですよ。高齢化が進んでいるので、人口全体の減少幅より、若い世代の減り方がより激しくなっているわけで、働き手の人手不足が深刻になっていることが数字の上からもうかがえます。

 生産年齢人口以外でみると、65歳以上の高齢者が28.1%なのに対し、15歳未満のこどもが12.2%です。高齢者の方が子供より多いという事実ももはや当たり前と言う状態ですが、私が個人的に一番驚いたのは、65歳以上のうち、より年齢層の高い75歳以上をみると、75歳以上は全体の14.2%にも達しています。つまり15歳未満のこどもよりも75歳以上の、いわゆる後期高齢者の方がはるかに多いという国なのです。この後期高齢者の数は、団塊の世代が75歳に達する2022年頃にはさらに増えることになるでしょう。

 日本の人口は今の推計では2048年頃に1億人を割り込むと見られています。

(BS-TBS「Bizスクエア」 4月15日放送)
播摩卓士

播摩卓士(TBS報道局編集主幹)

1984年入社 報道局で経済全般、日米関係、国際政治などを取材。夕方のニュース番組やNEWS23編集長、経済部長、ワシントン支局長、NEWS23キャスターなどを経て、現在、BS-TBS「Bizスクエア(日曜午後9時)」キャスター。