NEWSの深層

TBS NEWS

2019年2月25日

今週の数字「-17%」

[ TBS報道局編集主幹 播摩卓士 ]

 財務省が20日発表した貿易統計によりますと、今年1月の日本の中国への輸出額は前年同月比で17.4%もの大幅な減少となりました。中国への輸出額の減少については、実は、このコラムで先月も取り上げました。去年12月には7.0%も減って大変だ、とお伝えしたわけですが、一段とマイナス幅が広がりました。今年は春節・旧正月の日にちが早くなったので、その分落ち込みが大きくなった面もあるということですが、中国経済減速の影響がさらに大きくなっていることがわかります。

 内訳をみても電気回路が-39%、半導体製造装置が-25%、金属加工機械に至っては-52%と、生産設備と部品が急減しています。部品で言うと、自動車部品が12%のマイナスとなったことも気になります。

 影響は対中輸出だけにとどまりません。サプライチェーンが中国はじめ東アジア地域には張り巡らされているので、東南アジア諸国の中国への輸出が減れば、日本から東南アジアへの輸出も影響をうけます。中国も含めたアジア全体への輸出額も1月は-13%でした。おかげで日本の1月の貿易赤字は4年10か月ぶりの大きな赤字幅になりました。

 中国経済の減速には構造的な要因も多々あるわけですが、その引き金を引いた米中貿易戦争の休戦を望んでいるのは、何も中国だけではありません。

(BS-TBS「Bizスクエア」 2月24日放送)
播摩卓士

播摩卓士(TBS報道局編集主幹)

1984年入社 報道局で経済全般、日米関係、国際政治などを取材。夕方のニュース番組やNEWS23編集長、経済部長、ワシントン支局長、NEWS23キャスターなどを経て、現在、BS-TBS「Bizスクエア(日曜午後9時)」キャスター。